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秦野 社会

公開日:2015.10.22

大秦ショッピングセンター
49年の歴史に幕
老朽化進み建替え

  • 最終日、ショッピングセンターのシャッターを降ろす梶山さん

 建物の老朽化により新ビルへの建て替えが決定している、秦野駅前の大秦ショッピングセンター(秦野市今川町)が10月15日で完全閉店した。



 1966年にオープンした同センターは、当時秦野で初の5階建てビル。駅前の好立地に加え、最盛期には洋服や生鮮食品、菓子、書籍などを取りあつかうテナントが1・2階に入り1970年代には、家族連れなど多くの買い物客でにぎわった。



 同センターの開業時から営業を続けてきた茶販売・立花屋茶舗の梶山欣哉さん(75)は「昔はレストランも有ったりね。あの頃は、歳末やお正月はてんてこ舞い。本当に忙しかったね」と懐かしむ。



 今年3月、同ショッピングセンターとマンションが入る建物「大秦ハイツ」の建て替えが正式に決定。ここ1カ月ほどは、思い出の場所をもう一度見ておこうと店舗をのぞいたり、看板や建物をカメラやスマーフォンなどで撮影する人の姿も多かったという。



 最終日、閉店間際に買い物をした60代と70代の夫婦は「駅前にあって本でも食料品でも何でもそろって便利だった」と振り返った。



 梶山さんは、テナントによる協同組合の理事長として、10年がかりで建替えの実現にも尽力してきた。午後7時15分ごろ、最後のシャッターを降ろして「何だかホッとした。新しい建物になっても、皆さんの要望を取り入れてにぎわう施設にしたい」と話した。



 建替え後の新ビルは、高さ約36・5mの地上10階地下1階。1〜3階が商業エリアで4階以上が住宅エリア。2017年8月末の完成を予定している。

 

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