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「口腔感染症」を考える 歯科レポート 米国歯科でHIV感染か?
歯科界を揺るがす報道が先日、米南部オクラホマ州で発表された―。同州保健当局では、ある歯科医が患者をエイズやC型肝炎に感染させた疑いがあるとして、治療記録のある約7000人に検査を呼び掛けている。20年程前から独自の「口腔感染症対策」に取り組む山下歯科医院の山下修院長に、今回の感染疑惑について話を聞いてみた。
「治療用の水にも着目すべき」
歯科治療を『医療の総合窓口』として患者と向き合う山下院長は、20年程前から口腔感染症にいち早く着目し、独自の歯科治療を進めてきた。今回の報道について「歯科治療中の感染症へのリスクは長年言われ続けていることです。歯科界全体で真剣に考える時が来ていると考えます」
山下歯科医院では、各種ウイルスや歯周病菌などの口腔内細菌を死滅させるという「タンパク分解型除菌水」を使用し、院内や治療中の感染症リスクを極力軽減している。「器具の洗浄など院内の衛生管理が問題視されていますが、治療器具などの滅菌・消毒は医師として当たり前のこと。治療用の水にも何らか問題があったのではないか」と山下院長は指摘する。
日本発、施設基準を発表
口腔からの感染症予防に取り組むのが、POIC(口腔感染症予防)研究会。同会は歯科だけでなく、医療・福祉関係とも連携。山下院長は副会長を務める。
山下院長は4月21日、都内で行われた学術大会で「口腔感染症を予防する歯科医院の施設基準」について発表。そこで、治療用の水の細菌検査を義務付け、細菌数「0(ゼロ)」の水で治療することを定めた。「日本歯科医師会でも治療用水の汚染問題が報告されています。研究会では『治療用の水』について真剣に考えています。今回のHIVやC型肝炎などは極端なケースですが、口腔内だけでなく全身疾患のリスクを軽減する治療が、今求められています。区内でも意識の高い医師が当会に参加しています。研究会の詳細は【電話】で問合せを」
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