神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年5月21日 エリアトップへ

被災ペットをレスキュー 【11】おーあみ避難所 大網直子さん

社会

公開:2015年5月21日

  • LINE
  • hatena
シェルターの猫と大網さん(48)
シェルターの猫と大網さん(48)

 「本当は行くつもりも、予定もなかった」。きっかけはAPF通信社代表でジャーナリストの山路徹氏のツイッター。原発事故で取り残されたペットたちの救出を計画するつぶやきに、思わず「お手伝いできますか」とメッセージを送った。犬や猫の保護活動を個人で行っておりケージや犬用のリード、メーカーから寄付されたフード2箱があった。「体も動くし、私が行くべきじゃないかと思った」

 すぐに連絡があり、5時間後には福島県へ車を走らせた。山路氏らとともに現地に入ったのは2011年3月31日。以来2年間毎週末、昨年は2週に一度のペースで被災ペットの救出に行くことになる。

 最初に足を踏み入れたのは福島第一原発20Km圏内の南相馬市小高区。住民が避難時にリードを外していったのか、町中に痩せた犬が溢れ返っていた。「人を見ると近づいてくる。飢えもあるがそれ以上に人恋しいようで、甘えてくるんです」。捕獲しては2台の車に積めるだけ積み、重さで床が下がるほどだったがとても足りず、1回では終わらないと思い知った。その後は市長からの許可も得て楢葉町、富岡町、大熊町なども訪れレスキューを継続。妊娠を疑った犬のお腹には、飢えをしのぐためか軍手とビニール袋が入っていたことも。路上で息絶えた動物も多く見かけた。

 おーあみ避難所は青葉区内2カ所にシェルターがあり、現在犬10匹ほど、猫100匹以上を保護している。60人のボランティアスタッフが朝・夜交代で餌やトイレの世話を担当。都内や関東近辺で写真展を行っているほか、里親会を毎月開催している。一匹ずつに名前を付けるのも自身の役目だ。「山津見神社(飯舘村)で見つけたからツミちゃん、旅館にいたからおかみさん。どこにいたかわからなくなってしまうから」

 これまでに里親が見つかったのは犬・猫あわせて200匹以上。病気で50匹ほどを看取った。「どんな子も幸せになってほしい」。そう言葉を強めた。

青葉区版のローカルニュース最新6

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

新入消防団員28人が研修

新入消防団員28人が研修

地域防災の一役を担う

4月25日

好成績 区長に誓う

好成績 区長に誓う

日体大SMG横浜

4月25日

今年もこいのぼり元気に

下谷本町の緑道

今年もこいのぼり元気に

藤が丘の飯田さんが掲揚

4月25日

平面作品を募集

平面作品を募集

あおば美術公募展

4月25日

詐欺被害防止に一役

詐欺被害防止に一役

青葉区薬剤師会

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook