奉仕団体「横浜田園ロータリークラブ」の新会長に就任した 高橋 忠夫さん 緑区在住 66歳
常に考える「地域密着」
○…青少年の健全育成から藤が丘駅前にあるバラ園の管理、奨学金の支給など各種奉仕活動を行っている横浜田園ロータリークラブ。2016〜17年度の会長として、何度も口にするのは「地域密着」。28人の会員をまとめながら地域への貢献と活動の発信に心を砕く。
○…知的障害者のための作業所やグループホームを恩田町など市内8カ所で運営する社会福祉法人「湧翠(ゆうすい)会(かい)」の理事長を務める。法人の基本理念は「自分なりの自立を」。障害者が毎日の作業を通じて、自分なりに社会参加ができるようにし、大切にしているのは「当たり前に、普通の生活ができること」。子ども時代を振り返れば、障害のある子もない子も一緒に遊んでいた。それが当たり前で、障害の有無など意識しなかった日々。それが今の法人運営につながっている。「障害者を社会的弱者として見たことはない。弱いから、助けようと思ったことはない」とはっきりと語る。
○…秋田市出身で、福祉を大学で専門的に学ぶために上京。卒業後はサラリーマンとなるも、障害者に対するボランティアを続けるにつれて気持ちは福祉の仕事へ。横浜市内の特別養護老人ホームの職員に転職し、障害児施設勤務を経て独立した。仕事は多忙で、休みもなく、趣味の釣りやゴルフを楽しむことはなくなったが「まだまだ仕事は第一線」と快活に笑う。次に考えているのは地域への施設開放。ここでも意識は「地域密着」。そして、それが障害者への理解を深めることにつながればと願う。
○…「ロータリークラブは地域の役に立とうという人の集まり。活動は刺激になる」と話す。最初に入会したのは法人の拠点を当時置いていた旭区のクラブ。拠点を青葉区に移したことを機に、田園ロータリークラブに入会した。「自分を振り返った時に、こんな人生で良かったよね、と思いたい」。常に全力で障害者の福祉とクラブの奉仕活動に取り組む決意だ。
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