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武蔵野電設株式会社 光の演出から電球交換まで 電気一筋45年の技術力。
昭和49年、電気整備工事を専門に歩み始めた武蔵野電設（株）。平成17年に父から息子へとバトンが渡ると、イルミネーションや東日本大震災の復興支援など、活動の場を広げてきた。次に目指すのは住まいの電気問題を解決させること。“おたすけ隊”を結成し、暮らしの困り事を解決へ導く。
「ゼロからのスタート。周りに助けられ、がむしゃらに走ってきた」と話すのは武蔵野電設の創業者で前代表取締役の千葉四郎さん。港北区新羽町で総合電機・通信の設計・施工を請け負い、地道に培った技術力は多くの信頼を集めた。平成16年には事業拡大のため、都筑区勝田町へ移転。「１人では何もできなかった。関わる全ての人に感謝」と創業31年を迎えた平成17年に、息子である千葉智也代表に会社を託した。
照明の価値を上げる
「照明ひとつで明るい豊かな社会を作りたい」と、これまで先代が築き上げてきた電気工事の技術を生かし、「照明コーディネート」を行い始めた千葉代表。
「ＭＡＲＫ ＩＳ みなとみらい」のイルミネーションや、「戸塚崎陽軒」など、なじみのある施設の照明も多く担当。イルミネーションを担当した時には、「夕暮れ時の『暮』から、店舗閉店後の『宵』、帰路に就く時間の『真夜』。それぞれの時間帯に合わせて光り方を変えた」と光の演出に対するこだわりを見せた。
光の力を信じて
平成23年３月11日、東日本大震災が発生。自分にできることはないかと３日後には現地へ。「電気を失った避難所の体育館の真っ暗さに、光の重要性を感じた」という。平成28年４月、南三陸町の商店街リニューアルが決定し、照明の力を最大限に利用して復興支援を行おうと12店舗分の照明デザインと施工を請け負った。意識したのは売り上げをコントロールし、経営に直結する照明の設計。各店舗の客単価や客層、おすすめ商品などを徹底的にヒアリングし、商店街に光を取り戻した。千葉代表は「震災により甚大な被害を被った商店街に安心感や活力をよみがえらせたかった。復光を灯すことができたかな」とほほ笑む。
電気の困ったはおまかせ
培った技術力を生かして４年前から始動したのが「住まいのおたすけ隊」だ。「コンセントを増やしたい」「エアコンが効かない」など生活の中での悩みをスピーディーに解決へ導いてきた。もちろん施工後のアフターフォローもばっちり。仲介業者を通さないので、余計な時間やコストもかからない。利用者からは「迅速で親切」「丁寧な説明に好感が持てた」と感謝の声が届いている。
創業45年を迎え、千葉代表は「電気の可能性を探り続け、照明の価値を高めたい。地域の方の力になれるよう『住まいのおたすけ隊』にも注力していく」と語った。
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