青葉区版 掲載号:2020年3月19日号 エリアトップへ

NPO主催のビジネスアワードでグランプリを受賞した しばはし 聡子さん 市内出身 46歳

掲載号:2020年3月19日号

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「共同養育」当然の社会に

 ○…「離婚後も子どもが好きな時に親に会える」。両親が別れた後も子育てに関わり、子どもの精神的苦痛を和らげる「共同養育」。この支援事業が、美しが丘に拠点を置く協同労働協会「オイチ」のビジネスプラン発表会でグランプリを受賞した。「2年半前に事業を始め、評価を得る機会は今回が初めて」と喜ぶ一方で、「共同養育の考えを広めていければ」と改めて思いを語る。

 ○…5年前に離婚を経験。夫に子どもを会わせたくない当事者だったが、子どもの気持ちが不安定になっていく姿を目の当たりに。子どもにとって親は2人。父親と再会した時の笑顔を見て「私も離婚の辛さを乗り越え、元夫との関係が楽になった」と振り返る。「一度壊れた夫婦が、親としての関係を再構築するのは簡単ではない。でも、子どものために互いが歩み寄ることが大切」。そんな経験から離婚後の家族の面会交流を支援するボランティアを始め、その後(一社)「りむすび」を立ち上げ、共同養育の周知や支援を事業化した。

 ○…横浜市出身。大学卒業後、エネルギー関係の民間企業で20年間、広報や秘書を務めてきた。安定した職を辞めてまで起業したのは共同養育支援の要望の多さに加え、「一度きりの人生を後悔しないように」との思いが後押しした。

 ○…日本は離婚後、夫婦どちらかが親権を持つ単独親権制で、行政の支援も一人親対象のものが多い。だからこそ、「一人で育てるのが当たり前ではなく、もっと多彩な支援方法があってよいのでは」と訴える。起業直後、経済面での不安から元夫に「自分に何かあったら子どもだけはお願い」と相談したことも。離婚後にそんな相談ができるのも共同養育ならではなのかもしれない。

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