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青葉区 教育

公開日:2020.10.29

鴨志田中
弁護士が「いじめ防止授業」
オンラインで実施

  • 画面越しに質問する片山弁護士と、生徒たち

 いじめの定義について知り、自ら考えて行動できる生徒を育てようと、鴨志田中学校(浜崎利司校長)で10月22日、「弁護士・一斉道徳いじめ防止授業」が行われた。

 授業は毎年開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染症防止のため、オンライン形式で実施。真下麻理子弁護士がコーディネートに協力し、3人の弁護士が学年ごとにスクリーンを通して授業を担当した。

 1年生の授業では、DVDの貸し借りの際に、傷をつけてしまったことからグループ内で仲間外れなどに発展した例を出し、これがいじめにあたるかどうかを片山敦朗弁護士が生徒たちに質問。

 片山弁護士は「法律上、いじめは、された側が心身の苦痛を感じたかどうかで決まる。集団の力が加わるとエスカレートする一方、いじめられた方の心の苦痛は周囲には見えない。自分が発した些細な一言が相手にとって最後の1滴となり、(限界を超えて)溢れてしまうかもしれない」と説明。

 また「誰が悪いか考えた時、仲裁にあたる大人も『お互い悪かった』と両成敗をしがちだが、意図せずDVDを傷つけてしまったことと、その怒りを解消するための手段として仲間外れにすることは違う」と指摘した。

 授業を聞いた大野翔太郎さんは「いじめられる側の気持ちで、いじめになると知った。集団の力は強くなり止まらなくなると聞き、その前に止めないといけないと改めて思った」と話す。また田原美晴さんは「集団の力が働くと小さな言葉でも1人の心がズタズタになってしまうと分かった。自分の考えをしっかり持つことで相手にも意思が伝わると思った」と感想を語った。

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