専門医が分かりやすく解説 目のお悩みQ&A 第6回『低加入分節型眼内レンズ』について教えてください
白内障手術で使う眼内レンズは大きく分けて単焦点レンズと多焦点レンズがあります。単焦点レンズはピントが一つですが完全に保険診療で手術を受けることができます(3割負担で片眼約4万円)。多焦点レンズは焦点が2〜3カ所あるため、眼鏡を使わなくても広い範囲を見ることが可能です。ただ、多焦点レンズを使う場合は選定療養(保険手術費用+レンズの差額代)もしくは自費診療となり、やや高額な費用が必要です(当院の選定療養のレンズの差額代15〜30万円程)。
そして、最近登場した『低加入分節型眼内レンズ』は保険診療で使える単焦点扱いですが、遠くに合うようなレンズと少し近くが見えるレンズが組み合わさった多焦点に近い性質を持ちます。普通の単焦点レンズで遠方にピントを合わせると、中間から手元の距離は眼鏡が必要なことが多いですが、このレンズではパソコンなどの中間距離は眼鏡なしで見えることが多く、スマホ操作など手元も裸眼で見える方もいます。必ず遠くに合わせる必要はなく、中間から手元をよく見えるようにすることや左右で度数の差をつけることでより広い範囲を見ることも可能です。また、多焦点レンズに見られる副症状もほとんどありません。
保険診療のレンズを考えていて、なるべく眼鏡をかけずに過ごしたい方にはとても良いレンズと考えています。
■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/【URL】https://tamaplaza-eyeclinic.com
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