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青葉区 人物風土記

公開日:2023.01.26

市ケ尾高校の教員として、令和4年度文部科学大臣優秀教職員表彰を受けた
山口 太平さん
青葉区在住  37歳

青春の思い出作りに奮闘

 ○…6年連続全国大会出場実績を持つ市ケ尾高校ダンス部の顧問として文部科学大臣優秀教職員表彰を受けた。配属されて3年目。「強豪校の土台を作った訳ではなく申し訳なさも」と謙虚な一方で、大会以外にも部としてメディアや外部イベントに出演するなど、多くの経験と思い出を作ってほしいと尽力する。

 ○…横浜翠嵐高校、慶應義塾大学卒。高校の体育祭では伝統の仮装行事など自由にやらせてくれた恩師の存在もあり、楽しい青春時代を過ごす。ダンスは大学生から始め、ヒップホップに夢中。教員を志したのは大学卒業後で、大手保険会社で営業をしつつ、教員免許の勉強をした。「要領の良い方だと思っていたが、入社して1年は営業成績が伸びず、悪夢を見たり」と社会の厳しさを体感したと笑う。3年働いた末、本格的に免許を取得するため退職。勉強の傍ら、嵐やAKB48などのバックダンサーをした経験は部員の指導にも役立っているという。

 ○…ウォーターボーイズやルーキーズなど青春ドラマに憧れ「何かをやりたいと思った若者に手を差し伸べられる先生」が理想だ。「大学の友人には高校が楽しくなかったという人も」と振り返り、教員として部員への思い出作りに優勝祈願に初詣に行くことも。「日の出に向かって目標を叫んで、砂浜で踊ったり。青春すぎますね」。ただ部活動に時間を注ぐあまり、未だ独身だと笑う。

 ○…小学校から人生で5回の受験に挑戦し、常に競争社会で揉まれてきた。部員たちも文武両道を胸に2年で引退し、3年からは受験勉強一色になる。一教師として進路の相談に乗りつつ、「受かったら喜び、落ちたら泣く。それも青春。生徒には色々な経験をして思い出を作ってほしい」と親心もみせた。

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