修学旅行生
緑山でドラマ制作体験
キャリア教育で受け入れ

社員から指導を受けながら模擬収録を行う生徒ら（上）／実際にドラマで使われた美術道具に興味津々の生徒ら

　緑山スタジオ（青葉区緑山２１００番地）で９月22日、三重県の修学旅行生が施設見学やドラマ制作体験を行った。緑山スタジオの常駐会社である（株）緑山スタジオ・シティ（永田周太郎代表取締役社長＝人物風土記で紹介）協力の下、今年７月に横浜市が新設した中高生対象のキャリア教育プログラムを活用したもので、今回が初めての実施となった。

　国内最大規模の撮影スタジオとして、ＴＢＳドラマ『ＶＩＶＡＮＴ』や『トリリオンゲーム』など数々のドラマを生みだしてきた緑山スタジオ。市は市内にある魅力的な企業や団体を通じて、若い世代が将来、横浜で働くことに興味を持ってもらえればと同プログラムを複数設定しており、緑山スタジオは最も新しい対象施設となっている。

　22日、初の参加者となったのが、三重県の津工業高校の男子生徒９人。同プログラムの中で興味を持った施設だったという。当日は、ドラマ番組がどのように作られているのか説明を受けつつ、新ドラマの舞台セットや小道具などを制作している美術棟、大道具の組み立て場、衣装部屋などを見学した。

　その後、スタジオで実際に撮影機材を使ってドラマ制作を体験。役者、ディレクター、カメラマン、音声などに分かれ、用意された台本に合わせて本格的な模擬収録が行われた。生徒たちは、社員から演技やカメラの撮り方など指導を受けながら撮影を進め、初めは照れながらも回数を重ねるごとに夢中になり楽しむ様子が見られた。

　施設内を案内した永田社長は「模擬収録の体験や現場を実際に見てもらうことで少しでもドラマ制作に興味を持ってくれる人が増えたらうれしい」と話した。同伴した教諭は「生徒からの評判も良く、良い経験になった」と振り返った。

　同プログラムは公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューローのウェブサイト内「キャリア教育プログラムｉｎ横浜」で紹介されている。所要時間は２時間から５時間、定員は９人から40人。教員や旅行会社からのみ申込を受付。有料。