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青葉区 人物風土記

公開日:2024.08.08

冒険家・植村直己さんの冬期マッキンリー登頂にカメラマンとして同行した
吉原 修さん
藤が丘在住 81歳

  • 吉原 修さん (写真1)

現場カメラマン、今も

 ○...冒険家の植村直己さんが世界初、冬期マッキンリー単独登頂を成し遂げた際にカメラマンとして同行。ベースキャンプで寝食を共にし、出発後は上空でセスナ機からカメラを回した。登頂を追い、植村さんと無線で交信を図りながら、「サウス・ピークの頂上に立ちました」との言葉を聞いた。植村冒険館にはその映像が流れている。

 ○...高松市出身。幼少期から映画好きで写真学校に進学し、「チャンスがあるなら進みたい」と縁あって東宝に入社。憧れだった黒澤明監督の下、カメラマン助手を務めた。細部まで作り込む映画制作への姿勢、俳優たちが自然な演技ができるまでに徹底した緊張感ある現場で経験を積んだ。「本気になってついていく。そんな環境下での経験は貴重だった」

 ○...20代後半から定年まで報道やドキュメンタリーカメラマンとしてテレビ朝日に勤務。世界70カ国以上、エルサルバドルやレバノンなどの内戦地帯、国内外の秘境、時にはエチオピア最高峰ラスダシャンに登頂も。カメラを担ぎ、世に送り出してきた映像は数知れない。1年の半分以上は海外に行き、「僻地カメラマンと言われてたり」。数々の経験の中でも植村さんの撮影は鮮明に残る。「それだけインパクトある経験。物事を慎重に進ませて、穏やかで失敗談も楽しそうに聞かせてくれたりしてね。そんな人に同行できたのはカメラマン冥利に尽きる」

 ○...常に意識してきたのは下積み時代に学んだ自然体を撮ることだ。若手には「現場に行ってすぐ回すのはやめて」と伝え続け、相手の状況をよく見て普段の様子を知ることを現場カメラマンとしてこだわってきた。現在も内閣官房長官会見の撮影を担当し「今でもカメラを持っていられるのは幸せなことだよね」。

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