「緑内障とは?」 コラム【43】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
健康意識の高まりから人間ドックを受ける人が増える中、緑内障の疑いを指摘され、受診される方が多くいます。また、「緑内障を治療中だけど飲んではいけない薬があると言われた」という方もいらっしゃいます。
そもそも緑内障とはなんなのでしょうか。眼科的には眼圧の関係する病気を全て緑内障と呼んでおり、これが話を分かりにくくしています。
一般的に皆さんがイメージする緑内障は、点眼治療を毎日行う「開放隅角緑内障」というものです。隅角とは眼の中の水の排水路のようなもので、緑内障にはこれが開放しているものと閉塞しているものと2つあります。開放隅角緑内障の多くは、眼圧が正常な状態でも体質的に眼の奥の視神経が障害を受けて視野障害をきたします。そのため、まずは点眼で現在よりも眼圧を下げなければいけません。
一方で「閉塞隅角緑内障」は慢性的に眼圧が上昇している方もいれば、発作的に眼圧が上昇する方もいます。慢性的な眼圧上昇に対しては点眼で眼圧を下げますが、発作的に眼圧上昇を起こす方はその予防が重要です。発作は散瞳といって瞳孔が広がってくると起きやすくなりますので、そうした副反応のある薬の内服を避けます。
また、レーザー治療や白内障手術が発作の予防にもなるのです。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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