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公開日:2025.07.03

日体大SMG×(株)サンライズ
障害者が選手入場花道に
社会参加の一歩踏み出す

  • 選手入場を見守る利用者ら

 障害者自立支援施設を運営する(株)サンライズ(荏田北/大野孝徳代表取締役)の利用者が6月28日、ニッパツ三ツ沢球場で行われた日体大SMG横浜(矢野晴之介代表)のホーム戦で選手入場の花道サポーターを初めて務めた。矢野代表は「障害者がもっと外へ出ることで、社会との垣根が取り払われれば」と期待を寄せる。

 当日参加したのは(株)サンライズの利用者とスタッフら合わせて17人。日体大SMGのユニフォームに身を包み、手旗を振って選手入場を見守った。男性の利用者は「今日を楽しみにしていた」と話し、「選手たちがカッコいい」と声を弾ませていた。

垣根の無い社会を

 学生時代から障害者支援のボランティアを経験していた矢野代表。留学した欧州のクラブチームでは、「指が6本ある障害者がクラブで働いていて、その障害をネタにして本人も周囲の人たちと屈託なく笑い合っているんです」と当時を振り返る。海外の人たちの偏見の無さに衝撃を受け、日本でも障害者の社会参加を進められないか考えていた。

 今年5月、共通の知人である行田朝仁横浜市会議員を通して大野代表と面談。その場で意気投合し、企画を練った。6月20日には顔合わせとして選手と利用者で交流し、とんとん拍子で28日の本番を迎えた。

 大野代表は「一般に自立支援施設は作業ばかりで社会との交流が少ない。常々、利用者が外へ出る機会がないかと考えていた」と語り、「この活動も一過性のものでは意味がない。草むしりやボール磨き、チケットのもぎりなど活動の幅を広げ、継続的に取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 矢野代表は「教育者を志す学生にとっても貴重な機会になるはず。日体大ができる社会貢献として、サッカーを起点に他のスポーツにも波及させていくことができれば」と展望を語った。

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