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公開日:2025.07.31
こどもの国駅
テロに備え大規模訓練
4機関で連携確認
東急こどもの国線「こどもの国駅」で7月23日、東急電鉄(株)、神奈川県警察、横浜市青葉消防団、横浜市消防局による、4機関合同テロ対応訓練が行われた。横浜市で8月に開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向けた取り組みで、駅ホームに有毒ガス(塩素ガス)が撒かれるテロ災害の発生を想定。同駅での大規模訓練は初。
訓練は、駅ホームに放置されていた容器に乗客が触れたところ、煙と異臭が発生。駅員による乗客の一時避難から消防隊の出動、現場の環境改善までの一連の流れの確認が行われた。
駅員の119番通報を受け、先着した消防隊と警察官が安全区域の設定、乗客らの避難誘導を実施。続いて、主にNBC(核・生物・化学)災害などの特殊災害に対応する機動特殊災害対応隊と、特別救助隊が到着。有毒ガスの特定、現場の除染作業や負傷者の救助・簡易除染などを行った。本番さながらの訓練に、見物に集まった近隣住民も固唾をのんで様子を見守っていた。
訓練には、乗客役として青葉消防団の学生消防団員約10人も参加した。将来は消防士志望だという牧野成汰さん(桐蔭横浜大学1年)は、「的確な指揮や、指揮に忠実な連携の取れた動きがすごいと思った。これからの学びの糧になった」と話していた。
もともと利用者が多く、夏休みに入りさらに人が増えると考えられることから、東急電鉄(株)の協力の下で実現した同駅での訓練。実際に電車が運行している日中の時間帯に行えたこともあり、「有意義な訓練になったのでは」と青葉消防署の宇多範泰署長。「各機関が動きを把握し、効率よくスムーズに動くことができていた。今後も相互に連携を深めていければ」と訓練を振り返った。また、今回のような不審物からの有毒ガス発生について「テロに限らず、月に1、2回は、同様の通報を受けて出動している。駅だけでなく、いつ、どこで今回のような事件が発生してもおかしくない。地域の安心・安全のため、日頃からしっかり備えたい」と話していた。
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