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公開日:2025.08.28

コラム(56)専門医が分かりやすく解説
目のお悩みQ&A
『白内障になるとどのような症状が出ますか?』

 白内障は、目のレンズに相当する水晶体が濁る病気です。水晶体は中心部の核、周りの皮質、表面の水晶体嚢からなり、強く濁る部分によって症状や経過が異なります。一番多いのは皮質白内障です。周りが淡く濁り、視界が霞んだり、明るいと眩しく、暗いと余計に見えにくくなったりします。どのタイプでも皮質の濁りは多少あるため、共通の症状と言えます。

 近視の強い人に多いのが核白内障で、中心部が硬く濁るために近視が進行します。中高年になってから近視が進む場合は、核白内障が影響している可能性があります。

 水晶体嚢の後面にベタッと濁りが拡がるタイプは、後嚢下白内障と呼ばれます。通常の白内障がゆっくり進行するのに対し、数か月で急激な視力の低下が見られます。

 アトピーの方に多いのが、水晶体全体が真っ白に濁ってしまう成熟白内障です。若い人にも出やすく、自分が白内障だとは思わず受診が遅れやすいですが、手術が難しくなるタイプのため、早めの受診が望ましいです。

 実は、老眼も白内障の症状の一つです。白内障が進むと水晶体が硬くなり、厚さが変わりにくくなるため、ピントを合わせる機能が低下します。

 このように、濁り方で症状が異なります。成熟白内障以外、通常は、鏡で見ても自分の水晶体の濁りは分かりません。気になる症状がある場合はお早めに受診ください。

■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/https://tamaplaza-eyeclinic.com

たまプラーザやまぐち眼科

神奈川県横浜市青葉区新石川3丁目14-14 ウェルフェアステージたまプラーザクレシオ 1F

TEL:045-913-0333

https://www.tamaplaza-eyeclinic.com/

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