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公開日:2025.10.09
たちばな台在住Chisatoさん
絵で生きる力を届ける
15日から、緑区で個展
「Chisato」の名前で活動する滝千里さん(たちばな台在住)が10月15日(水)から19日(日)まで、みどりアートパーク(緑区長津田2の1の3)で自身3度目となる個展「Powerful World!」を行う。午前11時〜午後6時。入場無料。
多くの人に元気を
滝さんが絵を描き始めたのは10年ほど前。自閉スペクトラム症と診断され、幼いころから学校や職場での対人コミュニケーションに苦しみ、内に閉じこもりがちな性格だったが、県内の絵画教室に通い出したことをきっかけに創作意欲に火が付いた。「声に出すことが苦手で人としゃべらなかったが、絵を描き始めてから変わった」と滝さん。これまで都内の喫茶店で小規模な個展を2度開き、自身の作品を通じて来場者に元気や癒しを与えてきた。
「より多くの人に見に来てほしい」という思いで、今回は会場の規模を広げて約300点の作品を展示する。会場ではポストカードや缶バッジなどのグッズ販売も行う。
溢れる創作意欲
滝さんは、キャンバスや画用紙にも絵を描くが「もっと大きな絵を描きたい」と、代わりに市販の梱包紙を好みのサイズに切り取ってその裏側を使う。自宅の車庫にブルーシートを敷いて、その上で制作に取り組んでいる。絵画教室の講師は画材を提供して、具体的な描き方の指導はしない。それが滝さんの我流のスタイルを引き出した。絵画のほかにも、木を彫ったり、新聞紙で造形したりと、創作意欲が赴くままに一日中制作をすることもあるという。「何でもやっていいのが、すごく楽しい」と目を輝かせて話す。
絵のモチーフは動物が多い。図鑑や本を見て着想を得る。「動物は優しくて裏がない。一生懸命に生きている」と澄んだ目に魅了される一方で「動物がしゃべれると裏が見えてくるのかな」と、動物の頭の中に思いを巡らせて悩んでしまうこともあるという。絵を並べてみると、向かって左側の目が赤色、右側の目は緑色をしていることに気が付く。「どの絵もこうなってしまう」。無意識のうちに現れるこだわりが滝さんの作品群に世界観を与えている。
過去の個展で「救われた」と言って帰った来場者がいたときに、自分の絵が役に立ったことを感じたという滝さん。今回の個展開催に向けて「自分の場合は絵だったが、気持ちを表現をすることで前向きに変わっていけることを届けたい」と来場を呼び掛けている。
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