横浜市は9月1日から、ポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種をこれまでの口から飲む生ワクチンから皮下注射による不活化ワクチンに変更している。
今回の不活化ポリオワクチン導入前に、1回目に生ポリオワクチンを接種した子どもは、不活化ポリオワクチンを3回接種することになる=表参照。
不活化ポリオワクチンの接種方法は、生後3カ月から7歳6カ月未満の間に初回接種3回(20日から56日の間隔を空ける)、初回接種3回終了後に12カ月から18カ月を経過した時期に追加接種1回、計4回を受けることになる。ただし、4回目の追加接種はワクチン製造企業による国内臨床試験実施中のため、データが整うまで公費対象外となる(9月時点)。
接種場所は三種混合予防接種協力医療機関と同様、市内の約870カ所の医療機関で受けることになる。緑区内では45カ所となっている(9月5日時点)。
市では「実施日時は医療機関で異なり、予約が必要な場合もあるので事前に電話などで確認をしてほしい」と呼びかけをしている(緑区の予防接種協力医療機関は市健康福祉局のHPに掲載)。
県は先行実施
不活化ポリオワクチン導入は、生ポリオワクチンによる健康被害があったとの情報がマスコミで報道されたことをきっかけに、幼児を持つ保護者を中心に不安の声の高まりを受けたもので、神奈川県は先行して昨年から不活化を導入していた。
1歳児を育てる主婦は「ポリオの予防接種を受けさせたかったが、生ワクチンだと不安で不活化の導入を待っていたのでホッとしています。ただ、追加接種は実費となるので早く定期接種にしてほしい」と話していた。
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