緑区 人物風土記
公開日:2015.06.11
連続講座『みどり「ひと・まち」スクール』の学長を務める
名和田是彦(よしひこ)さん
三保町在住 59歳
新しい「公共の場」再建を
○…緑区が地域住民と協働して開く地域づくり大学校の学長に招かれた。緑区在住者としてこれはぜひ見届けたいと快諾。「自分たちが住む地域がどんな課題を抱え、住民同士がそれをどう解決していくのか、一緒になって悩み、考えたい」と話す。「この講座をよくある生涯学習講座で終わらせず、いかに実践に繋げていくかが鍵」。コミュニティ政策論の先駆者として全国を駆け回り、様々な取り組みを見てきた目は鋭い。
○…1955年、下関市生まれ。東京大学法学部を卒業後、横浜市立大学、東京都立大学を経て、2005年から法政大学法学部教授に。横浜市立大時代に市内の地域コミュニティと住民参加の実態を調査したのをきっかけに、コミュニティ論を本格的に研究するようになった。自らも市民活動団体「まちづくりフォーラム港南」の代表としてまちづくり活動を実践。カフェを運営するなど、住民同士が繋がる場を提供し、住民主体の地域活性に取り組んでいる。「失敗もあるけれど、皆で思案して挑戦するのは、本当に楽しい」と笑顔を見せる。
○…三保町には約20年前に越してきた。全国の自治体からの講演要請や、シンポジウムへの参加など、地域コミュニティへの関心の高まりとともに、月に何度も飛行機に乗る生活。交通アクセスも良く、緑豊かな緑区でのオフタイムが、癒しの時間となっている。「緑が多くて良い。大学にも通いやすいしね」
○…ごく数人の限られた人々による市民組織が、担い手不足や高齢化を背景に全国的に行き詰まっている状況を肌で感じ、もっと多くの人がゆるやかに参加していく「新たな公共の場」の可能性を模索する。「今必要なのは、ダイナミックな仲間づくり。なるべく多くの人と課題を共有しあう仕組みが重要。このスクールもそんな場所にしていきたい」。緑区で始まった新たな取り組みに、大きな可能性を感じている。
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