歴史講座を開催する運営委員会の代表を務める 佐野 純一さん 西八朔町在住 75歳
歴史を伝える遊び人
○…歴史散策を行う講座を主催する緑区生涯学級「横浜線ものがたり」運営委員会。「自分の住む地域の歴史が知りたい」と講座に参加したのは、6年前のこと。継続的に参加したかったが、当時から人気講座だったため、抽選に漏れる可能性があった。「ならば、運営側でやろう」と同会に飛び込んだ。積極性が評価され、翌年には代表となった。今年も4月から始まる講座の準備に余念がない。「今年は、緑区誕生50周年、横浜市に編入されて80周年の節目。多くの人に歴史を知ってほしい」と意気込む。
○…横浜市生まれ。祖父が横浜中華街で鶏肉屋を営んでおり、子どもの頃によく足を運んだ記憶が残る。大手電機会社で40年間のサラリーマン人生を歩んだ。社会人になってからは、横浜は寝に帰るだけの場所となった。「仕事も遊びも東京が中心だった」と振り返った。
○…定年後は、自転車タクシーの漕ぎ手となった。「体力に自信があった。健康にもつながる」と軽い気持ちで始めたという。漕ぎ手は、大学生などの若者が多い中で、「最高齢だった」と笑う。「ただ、漕ぐだけでは面白くない」と横浜の歴史などを伝えながら、走るようになった。学びを深め、大学の公開講座で講師を務めるほどの知識も身に着けてきた。
○…トレードマークは、ウエスタンハットだ。漕ぎ手として、「目立ちたい」との思いから被るようになった。「講座でも見かけたら声をかけて」とにこり。「被ってないときは、目立たずに悪いことをしようとしている時かも」と冗談で笑わせる。そんな社交的な性格からか、予定には人と会う予定がびっしりだ。「飲み会が最優先だね」と話すが、ゴールデンウィークの予定は空白だ。「孫が帰ってくるかもしれないから空けてあるんだよ」
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