神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2019年9月26日 エリアトップへ

黒板アートの指導にあたっている 末棟(すえむね) 小百合(さゆり)さん 白山高校美術科教諭 45歳

公開:2019年9月26日

  • LINE
  • hatena

生徒の可能性を信じて

 ○…教諭になりたての頃、授業の板書にチョークでイラストを描いた。「文字だけじゃ分かりにくい。授業を分かりやすく、伝えたかった」と振り返る。いつしか、黒板に絵を描くことに心が躍るように。前任の高校で美術部員に呼びかけ、本格的に黒板アートの指導を始めた。テレビでも取り上げられるなど話題となった。「身近で親しみやすい黒板アートの魅力を多くの人に知ってもらえたら」とほほえむ。

 ○…3歳から絵画教室に通っていた。自分の描いた絵で周りの人が喜んでくれるのが嬉しかった。だが、美術科のある高校に進学すると、周りは絵の上手い人ばかりで一時は自信を失っていた。それでも努力を続けていると、次第に周りからも認められるように。「努力は裏切らない」と実感したという。そんな自身の体験も生徒に伝えている。

 ○…20代は、出版社などで編集者として活躍。ゴルフ雑誌を作るために、海外に取材に出かけたことも数知れず。30歳を過ぎ、世界で活躍する若い選手たちを取材していると、「美術の分野でも次世代を担っていく人材を育てたい」と思い立ち、教諭の道へ進む。誰一人欠けても完成しないのが黒板アート。チームプレーの大切さを日々伝えている。「人生で仲間とこんなにも何かに打ち込んだのは初めて」。そんな生徒の言葉を聞くと、思わず笑みがこぼれる。

 ○…朝から晩まで付きっきりで指導にあたっている分、黒板アートの大会後には、生徒と一緒に感極まって涙を見せる場面も。生徒からプレゼントされた手紙には、厳しい指導と優しさに溢れた日々への感謝の言葉がずらりと並ぶ。今後は、「学校だけでなく、地域でも老若男女が黒板アートに親しめる場を生徒と一緒に作ってみたい」とまだまだ夢は尽きない。

緑区版の人物風土記最新6

砂田 節子さん

にいはる里山交流センターで5月22日まで植物写真展を開いている

砂田 節子さん

霧が丘在住 60歳

5月2日

小泉 浩子(ひろこ)さん

4月26日の「ポップ&クラフト絵手紙教室」で講師を務める絵画指導インストラクターの

小泉 浩子(ひろこ)さん

長津田在住 49歳

4月25日

高倉 徹さん

緑図書館の館長に着任した

高倉 徹さん

都筑区在住 60歳

4月18日

佐藤 俊明さん

緑消防団の団長に就任した

佐藤 俊明さん

十日市場町在住 66歳

4月11日

金成(かなり) 賢一さん

緑警察署長に着任した

金成(かなり) 賢一さん

区内在住 59歳

4月4日

薬真寺 麻美さん

「四季の森Enjoy Local Market」の運営に携わるほか、中山で「エンリッチザハートマルシェ」を主催する

薬真寺 麻美さん

白山在住 43歳

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook