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公開日:2020.04.09
鴨居消防出張所
黒木さんが会長賞受賞
アイデアで雨水防ぐ
鴨居消防出張所に勤務する黒木淳一さんが発案した「バックドアモール」が、全国消防協会が主催する事業の「機器の部」で会長賞を受賞した。傷病者や消防隊員に雨水がかかることを防ぐアイデアが高い評価を受けた。
横浜市消防局では、業務改善に結びつくアイデアを毎年募集している。そのなかで特に評価の高かったものを同協会が主催する事業に推薦した。その結果、市内からは2作品が会長賞を受賞したという。
救急救命士として日々活動する黒木さんが発案した「バックドアモール」は、救急車のバックドアにシリコンゴム製のモールを取り付けるアイデアだ。これによって、雨天時に救急車のバックドアを閉める際、跳ね上げていたバックドアの上に溜まった雨水を隊員らがそのままかぶることなく、堀った溝を伝って左右に逃すという仕組みだ。
市消防局管理・研究課の職員は「今までにない発想をうまく形にしてくれた」とアイデアを評した。
隊員に雨水がかからないことで、利便性が大きく向上する点や、独創性の高さなど様々な基準で高い評価を受けた。今後、実用化も視野に入れて検討していくという。
黒木さんは「救急車のバックドアの雨水をどうしても浴びてしまう。現場で『仕方がない』という部分を改善したかった。ひと工夫することで改善につながった。ドアを閉める時にも手がすべらなくなるなど、安全性も向上すると思う」と話した。
また、鴨居消防出張所の鈴木雄一所長も「日々の業務のなかで、良い意味で疑問に感じるようなことを改善につなげたのは、大変、素晴らしいこと。他の所員の模範にもなる」と述べた。
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