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公開日:2023.10.05

横浜文化賞
ぷかぷか 文化芸術奨励賞
福祉事業所として初

  • 演劇ワークショップの発表会(同NPO法人提供)

  • アート屋わんどに展示している作品

 市はこのほど、霧が丘で障害者就労支援事業所を運営する「NPO法人ぷかぷか」(高崎明理事長)が、第72回横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞することを発表した。高崎理事長は「福祉事業所として初。ぷかぷかさんたちと一緒に作ってきたものが文化として認められてうれしい」と語る。

 市の最高顕彰である横浜文化賞は、文化の向上や発展に寄与することを目的とし、芸術、学術、教育、社会福祉、医療、スポーツ振興などの文化の発展に尽力しその功績が顕著な個人らを表彰するもの。同NPO法人は今回、文化・芸術部門においてさらに今後の活躍が期待される団体や個人に贈られる文化・芸術奨励賞の受賞となった。

 高崎理事長は2009年、約30年間市内で特別支援学校教員を務め、そこでほれ込んだ障害者たちと一緒に働く場所を作るためにNPO法人を設立。翌10年4月には霧が丘商店街内に「ベーカリーぷかぷか」をオープンし、現在は弁当や惣菜を販売する「おひさまの台所」、「アート屋わんど」、食堂「ぷかぷかさんのおひるごはん」も運営している。アート屋わんどは、高崎理事長が親しみを込めて呼ぶ「ぷかぷかさん」(障害者)たちのアートスタジオ。オリジナル雑貨などを製作しており同店で購入も可能だ。また、地域住民らと一緒に取り組む演劇ワークショップも好評。約半年、一から台本を作成し演出もみんなで考えて作り上げていく。これまで7回発表会を行っており、24年1月にも第8回の発表会をみどりアートパークで開催予定だ。

 横浜文化賞選考委員会は「障害のある人がアート作品制作や演劇ワークショップなどの創作活動を通じて、地域の人々と共生の輪を広げている。演劇は表現する喜びと創造的な舞台美術などエネルギーにあふれ、大きな感動を呼ぶ。自由でいきいきとした自己表現は『そのままのあなたが一番魅力的』との人々へのエールともなる」と同NPO法人を評価した。

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