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公開日:2026.03.13

サクラ新種「吉兆」登録
花き農家・名古屋さん発見

  • 市に寄贈されたサクラ

    市に寄贈されたサクラ

  • 花を指さし特徴を説明する名古屋さん

    花を指さし特徴を説明する名古屋さん

 宮前区馬絹の花き生産者である名古屋徹さん(63)が発見した新品種のサクラ「吉兆」が1月、農林水産省の品種登録簿に登録された。サクラの品種登録は市内初。3月6日には登録を支援した市農業技術支援センター(多摩区菅仙谷)に名古屋さんから新種サクラが贈られた。

 江戸時代から続く花き農家の名古屋さんは、この道40年以上。新種サクラの登録は2013年3月上旬、東海桜を栽培していた際に、明らかに他の木と違う個体を見つけたことがきっかけとなった。「数百本ある木の中で、一本だけ輝くように咲いていた」と発見当時を振り返る。

 名古屋さんによると、突然変異で見つかった「吉兆」は、ソメイヨシノよりも開花時期が早く2月下旬から3月上旬に開花を迎える。枝を埋め尽くすほど多くの花が密集して咲き誇るという。

 名古屋さんは東海桜と新種の苗を並べて育成し、農水省の職員が定期的に現地を調査してきた。ある程度の大きさに成長するまで違いが出にくいため、15年7月の出願から登録まで約10年を要した。「大切なサクラが枯れてしまう寸前だった」という台風による塩害など、近年の気象変化による育苗の苦労を乗り越え、全国で16例目となる有効登録品種となった。名古屋さんは「品種登録は夢のよう。川崎市と連携しながら、商品価値を高める実証実験にも取り組んでいきたい」と先を見据える。

 名古屋さんは3月6日、登録申請のサポート役を担った市農業技術支援センターに、高さ約4mの新種サクラを寄贈した。同センターの地引俊輔所長は「地域の春を彩るシンボルとして、生産拡大を支援していきたい」と話した。

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