緑区 トップニュース社会
公開日:2025.07.22
北部4区平均寿命
全国トップクラスで推移
厚労省の市区町村別発表
厚生労働省の市区町村別生命表(2020年データ)によると、男性の平均寿命は青葉区が83・9歳で全国2位、都筑区が83・3歳で同8位と全国のトップ10に入っている。北部4区は男女とも全国、神奈川県、横浜市の平均を上回っており、全国トップクラスの「長寿地域」となっている。
生命表は、厚労省が5年に1度、国勢調査年を含む前後3年間の人口動態統計をもとに、日本の人口と死亡数、出生数から作成、2000年から発表している。
長寿の街・青葉
北部4区の平均寿命は、00年の発表当初から男女ともに、全国、神奈川県、横浜市の平均をすべて上回っており、男性の平均寿命では、05年と15年に4区すべてがトップ30位以内にランクインした。
中でも青葉区は、05年と15年に全国1位になったほか、00年が3位、10年が8位、20年が2位と、トップ10の常連になっている。
都筑区も10年以降、3位(10年)、4位(15年)、8位(20年)と連続でトップ10入りしている。
女性の順位では、05年に青葉区が7位、緑区が28位、10年に青葉区が20位、緑区が34位、15年に都筑区が6位、青葉区が9位、緑区が34位など常に上位に入っており、最新の20年でも青葉区が13位、都筑区が16位になっている。
なお、20年に男女とも全国1位となったのは川崎市麻生区だった。
北部4区の平均寿命の高さについて、市健康福祉局は、地域的な要因は特定できないとしながら、一般論として、医療提供体制の充実やアクセスの良さ、経済的な安定、運動や食事といった生活習慣の良さなどの要素を挙げた。
「健康寿命」延伸に力
横浜市は「健康横浜21」の理念に基づき、「健康寿命」の延伸を重点政策の一つに定めている。
健康寿命とは、「生まれてから亡くなるまでの期間」を指す平均寿命に対し、外出や仕事、家事、運動などの日常生活が「健康上の問題で制限されることなく生活できる期間」を指す。厚労省が昨年発表した22年の健康寿命の数値では、平均寿命と健康寿命の差、いわゆる「日常生活に制限のある期間」は、男性で8・49年、女性で11・63年となっている。神奈川県の女性の平均は12・99年で、全国で最も長くなっている。
市は、日常生活の制限を生じさせる傷病から、健康寿命の延伸に向けた対策を分析。24年度からの第3期では、健康に関心の薄い人や健康づくりに着手できない状況にある人への取組みを始めている。
この結果を参考に、都筑区福祉保健課では、働き・子育て世代の生活習慣との関連が大きい傷病の一つである脂質異常症に注目し、厚労省の「食生活改善普及運動月間」にあわせ、昨年9月に「ツヅキベジタブルチャレンジ」を実施。区内のコンビニエンスストア「ローソン」と協力し、野菜の摂取を促したり、YouTubeによる啓発動画や地元プロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」とのコラボなどで、働き・子育て世代へのアプローチを実践した。都筑区では昨年度の実績を踏まえ今年度も何らかの方法で同様の啓発を予定しているという。
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