十日市場
地元有志､｢お店マップ｣作成
横の連携深めて活性化へ

「十日市場お店マップ」（左）の完成を報告する実行委員会のメンバー

　十日市場を拠点に活動する事業者ら有志が中心となり、このほど同エリアの店舗を紹介する「十日市場お店マップ」を作成した。８月中旬から各店舗に配布を始め、地元住民や観光客に向けた魅力発信に取り組んでいる。

　発起人は、十日市場に実店舗を構えて日本の雑貨を販売している合同会社ココショクの羽生友紀子さん＝人物風土記で紹介。「十日市場には商店会がなく、横のつながりが薄い。人口が増えていて魅力的なお店もあるのにもったいない。商店としてもっと盛り上がれないかと思っていた」と羽生さん。まずはマップ作成を通して連携を図っていこうと、地元の理容店や外壁塗装会社、郵便局らに協力を呼びかけ、実行委員会を結成して２０２３年５月から活動を始めた。

　今年２月頃からは、実行委員会のメンバーが同エリアの店舗に声掛けを進めた。そのうち、企画の趣旨に賛同した17店舗をマップに掲載。８０００部を印刷して、各店舗などに配布している。サイズはＡ３で、コンパクトに折りたたんで持ち歩きながら散策できる仕様にしている。「お店は点在しているので、少し歩いてもらうことになる。十日市場は歩道がしっかり確保されているので安全に回れます」と羽生さんは話している。

　実行委員会では今回、公式ＬＩＮＥアカウントを作成。各店舗の最新情報やクーポンなどのお得な情報を配信していく。また今後は、マルシェの開催など次の展開につなげていくことを想定しているという。羽生さんは「ポテンシャルはある。ゆくゆくは自由が丘のような街にしたい」と野望をのぞかせた。

　マップは毎年更新予定で、次回以降に掲載を希望する店舗を募集している。また、マップの配布が可能な店舗や施設も受け付けている。詳細など問い合わせは実行委員会（羽生さん）【電話】０４５・８７７・６３０３。