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公開日:2025.09.18

緑消防署横浜創英大学
協定締結で連携強化へ
防災力向上など目指す

  • 協定締結式に臨んだ寺山署長(左)と北村学長

  • 傷病者救護の訓練に取り組む横浜創英大学の学生ら

 緑消防署(寺山洋司署長)と区内三保町にキャンパスを構える横浜創英大学(北村公一学長)が9月8日、教育や防火・防災などに関する協定を締結した。同署と地域の大学との協定締結は初という。今後は互いの知的、人的、物的資源の有効活用を促進し、安全・安心な地域社会の発展を目指すとしている。

 横浜創英大学は次世代を担う看護師、保健師、養護教諭などを育成する「看護学部」と、将来の幼稚園教諭や保育士などを育む「こども教育学部」を持つ大学。緑消防署によると、同大学の学生たちはこれまで、緑消防団への加入をはじめ、熱中症予防に向けた区内での啓発活動への参加などを通じ、緑消防署との関わりを深めてきた。

 今回の協定締結により、両者は教育・研究の推進や、地域の防火・防災力の向上などに向け、一層連携を深めていく。8日、同署内で実施された締結式で寺山署長は「地域の防災力を高める大きな一歩であると確信している。未来を担う学生の皆さんが防火・防災・救急の現場に触れることで、命を守る意識が育まれ、地域全体の課題への適応力の向上につながることを期待している」と述べた。

 北村学長は「地震や台風など、災害は起こるかも知れないものではなく、起こるものと考えるべき。この協定により、学生たちは防火・防災などに関するスキルをさらに高めていけると思う。今後も『考えて行動のできる人』の育成に取り組みたい」と語った。

学生が救護訓練

 締結式の後は、緑消防団員としても活動している同大の学生たちを含めた合同訓練が行われた。傷病者の家族から119番通報を受けたとの想定で、看護学部の学生たちが救急出場し、傷病者役の学生に対応するなどの訓練に取り組んだ。

 また、こども教育学部の学生は同署署員の指導で心肺蘇生訓練を体験。心臓マッサージや人工呼吸の方法について、成人の場合と乳幼児の場合での違いなども学んだ。

 訓練に参加した看護学部の石原美里さん(2年)は今春から緑消防団員としても活動している。この日の訓練について「通報を受けてから救護するまでの一連の流れを見ることができて良かった」と話していた。

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