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公開日:2025.10.23

みどり・川と風の会
30周年記念し 冊子製作
花々の美や環境保全 発信

  • 30周年記念冊子を紹介するみどり・川と風の会の会員ら。前列左から佐々木代表、長久保さん、橋本さん

  • 鶴見川鴨居河川敷で見られる花などを紹介したページ

  • 今年5月に開催した「カヌーを楽しむ会」

 鶴見川鴨居河川敷を拠点に環境保全活動に取り組むボランティアグループ「みどり・川と風の会」(佐々木康雄代表)が9月に30周年を迎えた。同会はこれまでの活動や、同河川敷で楽しめる四季折々の草花などを紹介した30周年記念冊子『鶴見川鴨居はステキなところ【第2版】』を製作。2年前に発行した冊子を新たに編集したもので、10月から配布開始した。

 同会によると、30周年を機に会員の橋本昭二さんが記念冊子の製作を提案。会員同士で力を合わせ、A4判、オールカラー、表紙・裏表紙を含めて36頁の冊子を作り上げた。300部を作成し、同会は定例活動日として会員が清掃や草刈りなどを行う第2・第4土曜日に、同河川敷を歩く人々などに配布しているという。

草花の写真に込めた願い

 全頁のうち20頁以上にわたって掲載しているのは、赤、黄、青、白など色とりどりの花々の写真。同河川敷で咲く花々を月ごとにまとめたもので、年間を通じ、何月ごろにどのような草花を楽しめるかなどについて、分かりやすく紹介している。

 ほとんどの草花の写真を撮影したのは、会員の長久保真里さん。長久保さんは「みどり・川と風の会」という名称に変わる以前から、前身にあたる団体に所属し、活動を継続しているという。

 「普段見過ごして通り過ぎてしまうこの景色の中に、こんなにも多くの植物がある。中には食べられるもの、危険なもの、花粉症の原因になるものもある。また植物に限らず、河川敷にはマイクロプラスチックごみの元になるごみも埋もれていることもある」と長久保さん。「こうしたことについて多くの人に関心を持ってもらいたい。冊子を読んだ人の中から『雑草を取るのは大変だから手伝おうか』という人が出てきてくれたらうれしい」と話している。

功績たたえ国交大臣表彰

 みどり・川と風の会は2023年、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体をたたえる第34回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞している。「当初はひたすらごみ拾いの活動でした。鶴見川の中からバイクやオーディオ製品、家電製品、毛布や布団などを拾い上げるのに大変苦労しました」。佐々木代表は冊子を通じてそう回顧する。

 環境保全だけでなく、憩いの場を提供する取組も実施している同会。かつては5月に「こども風のまつり」を開催していた。子どもたちの手作りミニこいのぼりを掲揚したほか、カヌー体験なども行われ、2000人以上が来場したという。同まつりは19年まで26回にわたり開催。現在はこいのぼりの掲揚や「カヌーを楽しむ会」などを継続している。

 佐々木代表は「この地域に暮らし、成長した子どもたちが『ふるさと鴨居』で良き思い出を持ってくれることを切に願っています。みどり・川と風の会は地域発展のために一層の努力を続けて参ります」としている。

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