4月から大倉山のカフェで放射能などのディスカッションイベントを行う 上田 昌文さん 大倉山在住
科学技術を社会に生かす
○…放射能や食材などさまざまな分野で科学技術の研究をし、一般市民に対して無償でわかりやすく発信をしているNPO法人市民科学研究室の代表。「放射能」という第一回のテーマを皮切りに、大倉山ミエルに集まる子どもをもつ保護者などとディスカッションを行っていく。「放射能や原発の問題は簡単ではないが、原子力にかわるものの1つとして、地域の特性に合わせた自然エネルギーの活用を考えていくべき。こうしたことを話し合いたい」
○…大阪で生まれ育った小学生の頃から、「毎年夏休みになると山荘へ泊まりに出かけ、植物採集をし、標本をつくっていました」と振り返る。大学、大学院では生物学を専攻していた。しかし、1986年に発生したチェルノブイリ原発事故がきっかけとなり、科学技術の分野での社会問題に興味をもつようになっていく。「原発事故は驚きの連続でした。その際、日本では原発事故は起こらないという説明に疑問を感じ、社会に対して問題提起をしていくようになりました」と語る。研究グループを立ち上げ、意見を主張しやすい環境に身を置いた。
○…「大倉山の街の風景はかつて住んでいた学芸大学駅と似ていて、好きなんですよ」と微笑む。時間が空いた時には、古本探しに出かける。大のクラシック音楽好きでもある。「子どもの頃家にあったレコードで交響曲を聴いて以来、その魅力に引き込まれていきましたね」。趣味が活力を生んでいる。
○…「学術的な世界と一般の社会をつなぐ橋渡しをしていきたい」と語る。最先端の科学技術をわかりやすい言葉に噛み砕いて一般の人に伝えるスタイルを大切にする。「今、社会問題は多すぎてどうすればいいのかわからない。しかし、よく探ってみると色々なことが繋がっています。学問を社会へ伝達し、みなさんにも問題を一緒に考えていただきたい」。熱い思いがひしひしと伝わってきた。
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