港北区版 掲載号:2014年10月30日号 エリアトップへ

公開中の映画「STAND BY ME ドラえもん」主題歌「ひまわりの約束」を歌う 秦 基博さん 青葉区出身 34歳

掲載号:2014年10月30日号

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楽曲たちの色 心に届け

 ○…家族や恋人、友人―。支え合い、痛みや喜びを共有できる隣人の世界を描いた歌が、映画を通じて日本全国に広がった。「離れてても、相手に起きたことがすごく近くに感じられる距離感ってある」。会えなくても、当時を思い出しながら何かを共有できる旧友。自らの経験にそっと思いを馳せる。

 ○…「自分の中にある世界が形づくられ、表現できる」。12歳でギターを手にした頃から、音楽の原点になっているのが「弾き語り」だ。単純に楽しくて、自分が思ったことを音楽にしようと作詞作曲にのめり込んだ。楽曲にある景色には、住んでいた青葉区や、ライブ拠点だったみなとみらい方面なども顔を出す。「何となく歌っている街並みも、どこか自分の中で原風景として残っているものが、根底にある」。ライブの構想時にも「地元横浜は外せない」と語る。

 ○…宮崎県で生まれ、小2のとき青葉区へ。少年野球や、市立谷本中学校ではバスケ部で汗を流した。「野球もバスケも楽しい時期を過ぎると苦しくなって、投げ出してた。でも音楽だけは違う」。ふと目つきが変わる。部活が終わると夢中でギターを弾き、歌う日々。高校ではバスケ部に仮入部したが、選んだのは軽音楽部だった。「学校生活ありきで、音楽は半分遊びというか日記みたいなもの」。プロを意識し始めた大学時代。卒業後も、アルバイトの傍ら横浜を拠点にライブ活動を続けるも、壁に突き当たった。「お客さんが全然増えなくて、歌詞やメロディーが原因かなと。イメージがどうしたら伝わるか真剣に考えるようになった」。聴き手を意識した言葉選び、曲づくりへの転機になった。

 ○…代表曲21曲を弾き語りにした、初のベスト盤「evergreen(エヴァーグリーン)」を10月29日に発表した。多忙な中、休日はぶらりと買い物に行き、大好きな野球漫画を読む。「音楽は何十年でも続けたい」。ライブ特有の空気や瞬間の表現を大切に、観衆に心を寄せる。

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