鎌倉 トップニュース文化
公開日：2025.12.26
工藤煉山さん
映画｢国宝｣サントラに参加
鎌倉ゆかりの尺八奏者
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オリジナルの尺八を演奏する工藤さん（提供）
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工藤さんの最新アルバム２作品
鎌倉ゆかりの尺八奏者・工藤煉山（れんざん）さん（49・神奈川県在住＝人物風土記で紹介）が、映画「国宝」のサウンドトラックに参加している。国宝の音楽を担当した音楽家・原摩利彦さんのサントラに収録された26曲のうち、「万菊I」「鷺娘」「国宝」の３曲に、工藤さんが演奏する尺八の音色が響く。
北鎌倉の禅居院（建長寺派寺院）で尺八道場「虚道」を開き、尺八本来の姿である「吹禅（すいぜん）」をライフワークとしている工藤さん。伝統文化と現代アートを融合させ、尺八を通して心と身体のつながり、禅の精神を伝える活動をしている。
昨年は世界遺産の醍醐寺（京都）で開催されたＯＴＯＢＵＴＡＩにも出演。これまでに作曲家・坂本龍一さんとのコラボレーションなど、現代の尺八界を牽引する奏者の一人として、高い評価を得ている。
今回のサントラ参加は、原さんからの誘いによって実現した。上映が始まると、映画館に足を運び、作品を鑑賞した工藤さん。「映像や他の演奏家の音も本当に素晴らしく、音への深いこだわりを感じられた」と絶賛し、「すべての関係者がお互いへのリスペクトを持っていた。その雰囲気の良さが相まって、映画に魂を吹き込んだのだと感じた。参加できて光栄」と話す。
アルバム２作発表
個人の制作活動にも精力的に取り組んでいる工藤さん。12月14日には、「魂の解放」をテーマにしたオリジナルアルバムを２タイトル同時に発売した。
坂本龍一さんの名前がスペシャルサンクスとしてクレジットされており、また、原さんと円覚寺（山ノ内）の横田南嶺管長が帯にコメントを寄せている。
工藤さんは「ライナーノーツを見ながらぜひ聴いて欲しい」と話している。販売先は工藤さんの公式ホームページ（https://www.lenzankudo.com/）で確認できる。
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