武相高校(岸根町)ボクシング部が10月3日、5年ぶりとなる国体に臨む。8月末に千葉県で行われた第74回国民体育大会関東ブロック大会で、ライトウェルター級の田中空選手(3年)が優勝、フライ級の藤田時輝選手(3年)が3位と原動力となり、神奈川県の国体出場を決めていた。国体予選の関東ブロック大会は各都県から5人ずつ選出され、5人の合計ポイントで争う。神奈川県は8県中3位通過で国体に出場となった。
田中選手は実家がボクシングジムで、祖父・父ともに元プロボクサー。3歳からボクシングに親しみ、マイク・タイソンに憧れ「打ち合うことが好き。試合中は痛さを感じない」というファイタータイプの選手だ。今春の全国高等学校ボクシング選抜大会でも優勝。高校生ながら日本ボクシング連盟の推薦で国際大会にも何度も出場しているという。
藤田選手も小学5年生でキックボクシングを経験。6年生からは著名なプロボクサーを多く輩出している大橋ボクシングジムに所属。部のキャプテンも務め、今年7、8月に行われたインターハイでは全国3位に。「足をつかって自分の間合いで相手と駆け引きするのが楽しい」というアウトボクサータイプの選手だ。
同部を指導して22年目の梶田太郎監督は「二人とも全国優勝できる実力がある」。二人は「高校生最後となるので優勝したい」(田中選手)、「コンディションを整え、自分のスタイルを発揮したい」(藤田選手)と意気込み、初の国体に挑む。
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