港北保護司会会長に就任した 吉原 勉さん 綱島台在住 70歳
明るい社会のため尽くす
○…犯罪や非行をした人たちと定期的に面談を行い、更生を図るため、生活上の助言や就労の手助けを地域で行っている「保護司」。この道15年、昨年夏から会長代行として会をまとめてきた。5月の総会で正式に会長に。現在の区内保護司の減少を憂う。「担当した人が社会に戻れたとき、大きなやりがいを感じる仕事。昔と比較し犯罪自体が減少し、サポートセンターもできて保護司の負担も減少傾向にある。新しい方の参加を促していきたい」
○…家は代々続く農家。生まれ育った家で今は妻、子ども、母との4人暮らし。結婚した息子家族もスープの冷めない距離に。大学は「いずれ家を継ぐ」との思いから農業関係の学部に進学。卒業後は都内の上場企業で商社マンとして仕事に打ち込んだ。42歳の時、父が他界。急遽家を継ぐことに。
○…前回の東京五輪の際、圧倒的な強さから東洋の魔女と呼ばれた日本代表チームのプレーに魅せられ、中学ではバレーボール部に所属。それから60歳ころまでずっと競技に携わってきた。「就職も大学時代に教えに行っていた縁で、その会社に入れたようなものなんだ」とにっこり。今も健康な生活をおくれるのは競技のおかげと話す佇まいに、はつらつとしたスポーツマンらしさが見え隠れする。
○…保護司は「家族の理解がないと続けられない仕事」と妻など周囲への感謝の気持ちも忘れない。また大切な活動の一つが、地域で犯罪や非行防止への理解を深める「社会を明るくする運動」。中学生との座談会では、犯罪や非行防止につながるテーマを毎年地元中学生らが討論するという。「いつも素晴らしい意見が交わされ感心する。これからも大切に継続していきたい」
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