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公開日:2021.08.05

パソコン部で官民連携
高田中 専門知識深める

  • 輪を通るドローンを見つめる生徒たち

 横浜市立高田中学校(横田由美子校長)では、官民連携でのパソコン部の活動を実施している。民間企業との連携によりこれまで以上に学習機会を増やし、プログラミングやキャリア教育を深めるのが狙い。横田校長は「子どもたちにとって貴重な学びの機会となっている。協力には感謝したい」と話している。



 同校と連携しているのは、学校法人岩崎学園情報科学専門学校と、ドローンの販売を手掛ける株式会社オートバックスセブン。2年前、子どもたちの学習機会のために高田中から協力を呼びかけたことがきっかけだという。コロナ禍で計画は一時停止していたが、6月から始動した。



 7月29日には、同専門学校の学生3人が講師を務め、ドローンの飛行体験を実施。参加したパソコン部16人が5チームに分かれて、ドローンをフラフープの輪に通すなどしてゴール地点に着地させるコースにそれぞれ挑戦した。



ドローン飛行体験もプログラミング学ぶ



 ドローンはリモコン等で操縦するのではなく、事前にタブレットで動きをプログラミングで指示して動かす。そのため、生徒たちは事前にコースの長さやフラフープの位置などをイメージして、上下左右の方向やその移動距離を細かく入力してドローンの動きを設定。実際に動かして、高さや距離のズレをその都度修正しながらゴール地点を目指した。参加した部員たちは「ドローンを飛ばすのは初めてだったけど楽しかった」「イメージ通りに動かすのが難しかった」と体験を振り返った。



 「トライ&エラーを繰り返して、ゴールに必要な段階を考えることで、アルゴリズム的思考を養うことができる」と体験の狙いを話すのは、同専門学校情報セキュリティ学科3年の平井遼太郎さん。今後、同専門学校は週1〜月1回程度来校し様々なプログラミング学習を行う予定。平井さんは「文化祭が控えているので、そこで何か発表できるような課題も用意できれば」と話す。



 パソコン部の顧問を務める城戸ゆりか教諭は「部員にとって専門学生は年齢が近いので、いつも以上に楽しみがらもプログラミングを学ぶことができたのではないか」と官民連携への手応えを語った。



ドローンサッカーも



 もう一つの連携企業である(株)オートバックスセブンは、日本ドローンサッカー連盟の幹事企業。同社の後援で、9月と来年2月に、ドローンとサッカーの要素を掛け合わせた新しいスポ―ツであるドローンサッカーの体験イベントを実施する予定という。



 「企業の方の話を聞ける機会は多くないので、キャリア教育の観点でも、有意義な学習機会となるのでは」と横田校長。「教員にとってもいい経験。快く支援を引き受けて下さりありがたい」と両者への感謝を口にした。

 

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