港北区 人物風土記
公開日:2024.02.15
港北あわ連連長などを務め、地域で精力的に活動している
閏間(うるま) 眞治さん
新吉田東在住 82歳
楽しむ、繋がる、生きる
○…「楽しいことがあったのよ。見てごらん」。そう言って、写真や贈り物、グッズを前に思い出話。その数が、生きてきた時間の長さと豊かさを物語っている。御年82歳。連長を務める港北あわ連をはじめ、社交ダンスやスキーなど、挙げきれないほどの多彩な趣味をもつ。1990年に設立した(有)ウルマ建設も、社長業は退いたが現場仕事はまだまだ現役。日々を語る表情は、いきいきと輝いている。
○…1941年、新潟県上越高田に生を受けた。戦争孤児として親戚の家で育ち、16歳の年に日吉本町の大工の家に丁稚奉公に入った。60年以上を過ごしてきた日吉を「ちょっと先を見る、そんな街」と語る。「ここでいい」と思っていては成長しない。日吉には、常に上を目指す人間性があるのだと、出会ってきた人々に思いをはせる。
○…阿波踊り、社交ダンス、スキー、農業、シュノーケリング、花道、三味線…。あれもこれも、始めたきっかけは「ただ楽しそう」だったから。「この年になったら、人に迷惑をかけなきゃ何でもありなのよ」とお茶目に笑う。「人生楽しんだもん勝ち」。楽しむ者の周りには、人が集まってくる。何百とある写真に切り取られた、たくさんのまぶしい笑顔が、そんな理念を裏付けている。
○…「人が喜んでいるのを見るのがうれしい」。長い半生の中で、様々な人と関わってきた。物をもらったり、何かしてもらったり。そこにある感謝や心遣いが”楽しい”のだという。「ここが豊かになるよね」と胸に手をやる。「人との繋がり」を大事にするのは当たり前のこと。助け合い、気を配り合う。「生きるってそういうものでしょ」。優しくも、真っ直ぐなまなざしでほほ笑んだ。
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