今春から港北消防署長を務める 長谷部 宏光さん 神奈川区在住 49歳
地域守るため有事に備える
○…5年ぶりの港北消防署。以前は警防担当だったが署長として戻ってきた。「地域のために貢献する人が多く、若い方の活力や年配の方の地域への愛着を感じる」と街の印象を語る。その一方、港北区は人口が多いことに比例して救急要請が多く、救急体制の強化などに取り組んでいく。
○…父と兄の姿を見て、おのずと同じ公務員を目指していたが、阪神・淡路大震災で消防隊員が救助にあたる姿に、「人の役に立つ仕事に携わろう」と思い入庁した。コロナ禍では消防局救急課担当課長を務めた。傷病者を医療機関へ搬送する方法や搬送困難事案など、未知のウイルスへの対応にひっ迫。「これで本当に大丈夫なのか」と不安を抱いたこともあったが陣頭指揮を取り切った。能登半島地震では、消防局総務課長として緊急消防援助隊を派遣するなど、被災地のために奔走した。
○…家庭では、中1の娘と小5の息子の二児の父。野球に励む息子のため、土日は練習のサポート、朝は5時半に起床して公園で1時間キャッチボールに付き合うことも。「自分自身の健康にもつながる上、子どもの成長を間近で見ることができる」と嬉しそうな表情を浮かべる。また、同じ公園でラジオ体操をしている人とは、顔を合わせると言葉を交わす仲になり、地域の人との輪も広げている。
○…港北区の消防の課題として、救急要請の件数が増加していること、有事の際の備えなどを挙げる。救急要請の状況や原因などをデータ分析し、救急隊の増隊や予防救急にも取り組む。また、横浜で災害が発生した場合を想定し、防災計画の見直しや点検・訓練にも力を入れる。「何が必要でどう動くか。初動対応が大事」。そう力強く語る。
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