港北区 社会
公開日:2026.04.23
バリアフリーキックボクシング 格闘技で育む自己肯定感 心身整える新たな療育
綱島を拠点に、発達障害や自閉症などの特性がある子どもたちが安心して取り組める「バリアフリーキックボクシング」の輪が広がっている。元プロキックボクサーの杉本拓磨さん(44)が主宰するこの活動は、運動能力の向上のみならず、感情表現や自己肯定感を高める新たな運動療育の場として注目を集めている。
杉本さんは綱島駅近くでパーソナルジム「アンディスピューテッドジャパン」を経営する傍ら、5年前から同活動を開始した。きっかけは、現役時代の海外経験にある。大学卒業後すぐに修行で出向いたオランダや、プロとして活動したアメリカなどで、言葉や国籍を越えて受け入れられた経験から「多様性を認め合う場」の重要性を痛感。引退後、外資系企業での勤務を経て、コロナ禍を機に「自分にしかできない社会貢献」として現在の道を歩み始めた。
「グローブをはめると、どの子も障害を感じさせないほど真剣な表情になる」と杉本さんは語る。キックボクシング特有の全身運動は、脳の活性化や機能改善に効果的とされる。運動が苦手だった子が自らミットを叩くようになるなど、現場では日々小さな変化が生まれているという。現在は名古屋や静岡など全国へ活動を広げており、格闘家のセカンドキャリア支援としての側面も併せ持つ。
教育現場も高く評価
活動はジム内にとどまらず、放課後等デイサービスや大学等の教育機関とも連携。順番を待つことや相手への敬意など、集団生活に必要な社会性を育む場にもなっている。その教育的効果は高く、静岡福祉大学の斎藤剛子ども学部長からも「子どもへの運動支援」として推薦を受けるほどだ。
5月3日(日)の午前10時から午後2時まで、綱島のジムにて無料開放イベントが開催される。杉本さんは「まずは楽しさを知ってほしい」と、地域や福祉施設との連携を視野にさらなる普及を目指している。
■綱島東1の7の18(綱島駅、新綱島駅徒歩1分)/【携帯電話】070・1542・8213
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