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公開日:2026.04.09
【綱島】綱島街道の〝消えた横断歩道〟再設置へ|市「GW前の完成めざす」
新綱島駅の開業に伴い、2023年に一度姿を消した綱島街道(綱島東1丁目)の横断歩道が、今月のGW(ゴールデンウィーク)前にも再設置される方向で最終調整が進められている。今回の再設置により、分断されていた綱島―新綱島駅間の回遊性が大幅に改善される見通しだが、懸念点もみられるようだ。
かつてこの場所には横断歩道が存在したが、22年7月の都市計画決定時点では、翌23年度の事業計画認可を予定しており、再開発に向けた整備が急がれていた。これに伴い浮上したのが、駅舎とビルを空中でつなぐ「デッキ」建設の構想だ。神奈川県警察本部交通部交通規制課の小山忠克課長代理によると、警察には「立体施設の下には原則として横断歩道を設置しない」という基準がある。当初、市側が「デッキは数年で完成する」との見通しを示していたため、将来的な安全確保とスムーズな工事進捗を見越して、先行的に横断歩道が撤去されていた。
ところが、物価高騰等の影響により、ビル建設は当初の計画から大幅に遅延。暗礁に乗り上げた形のデッキ完成時期は、現在では不透明な状況となっている。
危うい"近道"
こうした現状により、現場では歩行者や自転車の無理な横断が常態化した。4月3日正午過ぎの現地取材中にも、わずか5分弱の間で7人が車道をショートカットして横断する危険な光景が見られた。警察のデータでも、ピーク時には1時間に200人近くが道路を渡る実態が浮き彫りとなっており、看過できない状況が続いていた。
この現実を重く見た綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長は、住民や商店会と共に再設置を強く要望。一度廃止したものを復活させるのは異例だが、市と県警による再協議の結果、昨年12月、デッキ完成までの"暫定措置"として県警は再設置を許可した。小山課長代理は、付近の信号間隔が設置基準である150mを下回る点も課題に挙げた上で「ドライバーの信号誤認防止など、安全上の条件を精査し、住民の要望を汲んだ」と語る。佐藤会長は「ようやく再設置まで漕ぎ着けた。住民の安全を守るために不可欠な一歩だった」と、これまでの交渉を振り返る。横浜市都市整備局・綱島駅東口周辺開発事務所の木村信一所長は「GW前の開通を目指し取り組んでいる」と意欲を見せた。
慣れぬ環境に注意
一方で、小山課長代理は「道路環境が変わり、新たに多くの人が流れ込むことで、古民家『池谷家住宅主屋』前の無信号横断歩道に人が溢れ、バス運行等に支障が出る懸念もある」と注視する。
また、4月からは自転車の「青切符」制度も導入されたが、綱島駅周辺の信号3つのうち2つは綱島駅から新綱島駅方向への一方通行の出口に位置する。実質的に自転車が渡れる動線が限られているため、狭い歩道で歩行者と激しく混み合う課題も残る。佐藤会長は「横断歩道がついたからと安心せず、これまで以上に周囲に注意して渡ってほしい。今後は自転車のマナー向上も含め、より安全な街へと変えていきたい」と呼び掛けた。
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