横浜夏季果樹持寄品評会(主催/横浜農協、田奈農協)が8月23日に二俣川駅コンコースで行われ、佐江戸町で果樹農業を営む横浜サエド園の菅沼佳孝さん一家が作る浜なし「幸水」が神奈川県園芸協会長賞と都筑区長賞、食味大賞三席を受賞した。
同品評会では、市内の果樹農家から「浜なし」が81点、「浜ぶどう」は54点が出品された。菅沼さんが受賞した神奈川県園芸協会長賞は、横浜市長賞、神奈川県横浜川崎地区農政事務所長賞に続くトップクラスの評価となっている。
審査は、浜なしの部門では10個5kgを1セットの箱詰めにして出品された。糖度や大きさ、また全体で大きさが揃っているか、表面がきれいかなどが評価のポイントとなった。
「梨も人間も一緒。おいしい梨をつくるには、木が病気しないで健康でいるようにいつも気を遣ってあげることが大切」と話すのは、これまで畑を愛しながら育ててきた菅沼佳孝さんの父親、菅沼進さん。子どもの代になっても実り豊かな畑となるように見守っている。木には、虫がつかないようにするだけでなく、太陽が全体に当たるように葉の剪定をしっかり行う。また、土づくりにもこだわりが。「草生栽培」という方法を取り入れており、地面にあえて根がのびやすい草を育てる。こうすることで、空気も水も通りやすく、微生物が繁殖しやすいやわらかな土になるという。梨の甘さの秘密はここにある。
さらに、大きさを出すには、蕾や花、果実と、段階ごとに適度に間引くのがポイント。「たくさんの数を実らせてもだめ。”適度な仕事をさせる”これも人間と同じだね」と進さん。
そして何より、一家総出のチームワークがおいしい梨を実らせる。今年は、3月に佳孝さんが結婚。新たなメンバーが加わり、農園は活気づいている。佳孝さんは、「梨はみんなで育てているもの。力を合わせてもらえた賞なので、とても嬉しいです」と話している。なお、「予約はほとんど埋まっていて、地方発送はすでに締め切らせていただいてます」とのこと。問合せは【電話】045(931)1358まで
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