都筑区、港北区、鶴見区と、川崎市東部・中部に点在する34の寺院などで構成する「准秩父観世音菩薩霊場」。各札所では4月10日から30日までの21日間、縁の午(うま)年にちなみ、12年に一度となる観音菩薩がご開帳となる。
全国には西国三十三札所
観音霊場(近畿地方)、坂東三十三札所観音霊場(関東一円)、そして秩父三十四札所観音霊場(埼玉県)が存在し、これらをあわせ日本百観音と呼ぶ。三大観音霊場の始まりは、1200年頃とされ、もともと僧侶による巡礼行であったものが、庶民の間でも観音信仰が浸透した。
霊場巡りが盛んになったのは江戸時代の頃からで、この三大霊場にならい、地方独自の観音霊場が始まった。准秩父観音霊場もそのひとつ。1番札所の眞福寺(港北区)に残る記録から、1810年にはすでに始まっていたと推測されている。
准秩父観音霊場では、12年に一度、午年の4月に各札所で一斉にご開帳が始まる。秘仏である観音像を納める厨子の扉が開くのはこの時だけ。期間中は回向柱が建てられ、観音様の指とつながる五色の『善の綱』と結ばれ、この綱に触れることで観音様との縁が深まるとされる。
区内では5札所
全34札所のうち、都筑区内には三寶寺、長泉寺、大善寺、龍福寺、清林寺が点在する。ご開帳を迎えるにあたり大善寺の石川和弘住職は「12年に一度しかない機会ですのでご縁を頂いてもらえればと思います。各札所では一般の皆様に広くお参りできるよう幟旗も立ててあります。多くの方との出会いもあるかと思いますのでお出かけください」と話している。
ご開帳は午前9時から午
後5時まで。各札所で集印
帳(1冊500円・朱印札一律300円)を発行する。准秩父三十四札所観音霊場についての問い合わせは、眞福寺【電話】045・561・4466まで。
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