秋田県で8月22日〜24日に行われた「第45回全国中学校剣道大会」で、神奈川県代表の市立都田中学校=池辺町=剣道部女子が団体優勝を果たした。県女子代表の優勝は初。中堅として活躍した渡部日向子さん(3年)は予選を含め全勝し、優秀選手賞にも輝いた。
各都道府県の代表校と開催地校の計48校が集い、日本一を目指してしのぎを削った。予選リーグを突破した16校が決勝トーナメントに出場する大会。同校は4年ぶり3回目の出場で、3位入賞を果たした経歴を持つ。次鋒と中堅で確実に勝ちを決め、有利な状態で大将戦に持ち込むという安定した試合運びで決勝まで駆け上がった。
勝利を呼んだ「おまじない」
優勝を決める大一番。対戦相手は全国レベルの大会でいつも顔を合わせる宿敵、燕中(新潟)だ。力が入る選手に、安藤守顧問は背中を拳で力強く押す「おまじない」をかけて送り出した。「大事な試合の時だけやってくれる。お陰で気が引き締まった」。選手の気持ちが一つになり、集中して試合に臨んだ。
先鋒で引き分け、次鋒と中堅で一本ずつ取り連勝するも、続く二戦を燕中に取られた。勝者数と勝本数で並び、勝負は代表戦へ。都田中からは中堅の渡部さんが出場。重圧をもろともせず果敢に攻めた。引き技をかけると見せかけて竹刀を表から攻め、打ち込んだ裏面が決まり、優勝を掴んだ。
「無意識で覚えていない。これ以上ない舞台で戦うことができてとにかく楽しかった」と渡部さん。予選から決勝の代表戦までの7試合で全勝する活躍が評価され、優秀選手にも選ばれた。
渡部さんと部長の櫻井陽奈子さん(3年)は9月20日に行われる男女混合の「第10回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」に県代表として出場することも決定。この勢いに乗り同大会でも優勝を目指す。
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