会見に臨む大隅栄誉教授と萬里子さん
今年のノーベル医学生理学賞に決定した大隅良典さん（東工大栄誉教授・71）が4日、研究室のあるすずかけ台キャンパス（緑区）で妻・萬里子さんとともに会見に臨んだ。受賞について「この上ない光栄」と話した大隅さんは、妻と周囲に対する感謝の言葉を繰り返し、改めて喜びを語った。
「この大学から偉大な受賞者が生まれたことを誇りに思う」「同じキャンパスで一緒に研究できる幸せを改めて感じた」
会見直前、大隅さんの到着を待つ学生らは思いを口にした。報道陣や学生らが押し寄せ、ごった返した会場に続く階段には溢れた学生が列をつくり、長い花道ができた。
大隅さんが姿を見せると大きな拍手が沸き起こり、祝福ムードは最高潮に。萬里子さんを伴い会場入りした2人に元教え子から花束が手渡された。大隅さんは「良い仲間と友人に恵まれ自由な研究ができた」と挨拶した。
萬里子さんは東大大学院時代、同じ研究室の2歳年下の後輩。出会ってすぐに運命を感じ、学生結婚した。
受賞の一報を受けた萬里子さんは「最初は嘘だと思った」という。「大隅はいたずら好きで嘘や冗談ばかり。だから本当だと分かった時は心底驚いた」と話した。
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