7月1日付で都筑ライオンズクラブの会長に就任した 安西 隆さん 泉区在住 53歳
調整型舵取りで地域に奉仕
○…メンバー39人の活動の最前線に立った。同ライオンズが設立されて30周年を迎え、記念事業も控える。掲げたテーマは「We Serve(我々は奉仕する)の精神を貫く」。コロナ禍での舵取りとあって難しい面もあるが、「形が変わってもやるべきことは変わらない。やれることをきちんとやっていく」と気を引き締める。
○…本業は斎場型葬儀社の経営。実家は印刷業を営んでいたが、20代半ばだった27年前、南区にセレモマイホールを開業。17年前にはセンター南にも開いた。商店街の活動も積極的に取り組み、その熱心な姿を見たライオンズ会員から声を掛けられたのが奉仕活動の始まり。「私たち葬儀社は地域に根付いて、地域の皆さんのために活動する気持ちがあってこそ」。そんな思いが今も原動力になっている。
○…スラっとした姿勢に冷静沈着で優しい語り口。経営者としては「極めて調整型」という。「つい人というのは自分の思いが正しいと思いがち。相手がどう考えているかを確認してから物事を決める」。葬儀社の経営で大切にしているのが利用者に「寄り添う気持ち」。一方で「時代遅れにならないように」とインターネットを活用して格安でタイヤを取り付ける専門店も経営する。「格安で喜んでいただける。やっぱり人に喜ばれる仕事が好き」
○…会社経営や地域活動を通じ「今の日本、自信を喪失しているのでは」と憂いている。「良いことをしていただいたら、人にも良いことをして差し上げる。この大切な倫理観をきちんと保てる社会が日本」。今年の活動にはSDGsの推進や聴覚障がい者への支援、犯罪被害者への支援などを重点事業に位置付けた。「調整役」としての手腕に期待がかかる。
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