第2回「横浜中欧フェス」の実行委員長を務める 岩佐 眞美さん 都筑区在勤 60歳
「好きに年齢は関係ない」
○…「中欧」の文化と魅力の発信を試みて、初めてフェスを開催したのは3年前。「前回やれなかったことは全部やる」を目標に、関係各所への協力要請、場所の選定、出演者のオファーなど入念に準備を重ねてきた。特に物販ブースは前回の4倍ほどの規模に。「『中欧』の魅力が存分に詰まったお祭りです」
○…2019年、旅行を兼ねて55歳で初めてチェコ共和国を訪れた。その際、現地の工房を見学。伝統工芸品の「チェコガラスボタン」に一目惚れした。「工場にいた人たちが、瀬戸物工場で働いていた両親の姿と被り、興味を惹かれた」と話す。新しく事業を起こそうとしていた時期であり、その場でガラスボタンの輸入と販売を決めた。「日本語、英語、チェコ語で『ガラスボタンを売ってください』と現地の会社にメールしました」。それをきっかけに徐々に中欧の文化や魅力に触れ、情報発信に取り組むように。最近はこれまでの活動が認められ「チェコ親善アンバサダー」にも選出された。
○…愛知県瀬戸市出身で40年以上、地元で過ごした。9年ほど前に横浜へ。「地元と雰囲気が似てて住みやすい」と話す。趣味は仕事というほどの仕事人だが、「全然苦にならない」と笑顔。「好きなものに関わっているだけで楽しいんです」。それでも疲れた時は愛猫2匹に癒される。
○…最終目標は、難しいかもと前置きしつつ、「ガラスボタン職人を志す人を増やすこと」と話す。現地でも、職人不足が悩みの種だという。「伝統がなくなるのは、寂しいしもったいない。若い人で興味があったら声をかけて欲しい」。自身の取組や経験を振り返り「好きに年齢は関係ない」ときっぱり。これからも「好き」を原動力に前へ進む。
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