都筑区の今年の人身事故発生件数は9月末時点で298件と、昨年同期比で19件減少した。
大きなけがや後遺症、最悪命を落とす危険がある交通事故。そんな事故を未然に防ぐため、取り締まりや啓発活動を行う、交通課の杉野匡政課長に、事故に遭わないための注意点を聞いた。
――今年の事故件数減少について
「昨年からわずかですが交通事故が減少し、死亡事故も10月初旬までは0件に抑えられていました。しかし、現在も物損事故を合わせると1日約13件、うち人身事故は1〜2件起こっている計算になります。引き続き、対策を講じる必要があると受け止めています」
――対策の方法は?
「引き続き、取り締まりと啓発活動を行います。最近では、過去の事例から事故の起きやすい場所をAIで導き出し、取り締まりを行うなど、事故防止の強化を図っています」
――多く見られる事故の事例は?
「昨年のデータを見ると車両同士の事故では、右折車と直進車の事故と追突事故で約4割を占めています。人と車両の事故では、半数が横断歩道での接触事故になります。また、65歳以上の高齢者が被害に遭う死亡事故が多く、全体の約4割を占めています。高齢者はけが等の重症化リスクも高いため、ドライバーはより一層の安全運転に努めていただきたいです」
――都筑区民に注意してもらいたいことは?
「まず道路交通法を守って。右左折する際の徐行、スマホやタブレット端末を見ながらのわき見運転、黄色信号の停止など、意外と守れていないドライバーが多いです。また様々な危険を予測しながら運転をしてください。全ての人が交通ルールを守り、正確な距離やスピード感覚を備えているとは限りません。万が一に備えて、危険のある場所ではスピードを緩めるなど事故防止に努めましょう」
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