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都筑区 社会

公開日:2025.06.12

世界を変える「かあちゃん」
母親目線でSDGs発信

  • お揃いの腕章をつける参加者

  • 活動後に分別を行う参加者

  • ※広告に表示されている数字のアイコンは、SDGsの17の目標のうち、同企業の取り組みに該当する項目を一部掲載したものです

 「居ても立っても居られない」――未来の世代に美しい地球を残すため、自分たちのできる事から行動を起こそう、と立ち上がったのは「かあちゃん」たちだった。

 「つづきSDGsかあちゃんズ」は、2児の母の團野真澄さんと3児の母の持田三貴子さん、松石晴子さんの3人が立ち上げた。

都筑に海は無くても

 きっかけは、2019年。当時注目を集めていた海洋プラスチックごみ問題に関する講演。都筑に海は無いが、街なかのプラスチックごみが川から海へ流れ、分解されず細かくなったものを魚が食べ、食卓に戻ってくる、との内容に「すべてつながっていることを知り、子どもたちのことを考えると他人事ではない」。偶然一緒に聴いていた團野さんと持田さんは、居ても立っても居られず、「地元で具体的なアクションを」と意気投合。できる事から、と共通の知人の松石さんを誘い、「グリーンマーチ」と銘打ち、翌20年2月からごみ拾いを始めた。

 毎月第一金曜日の午前中に区役所に集合し、すきっぷ広場周辺までを約1時間ほどかけてごみを拾う。SNSで参加を呼び掛け、学校が長期休暇の時は、子ども連れで参加する人も多い。荒天以外はほぼ毎月続けており、8月には海岸清掃も企画している。

行動変容が生む新たなつながり

 取組みを続ける中で、「ごみが減らない」現実を目の当たりにした3人は、ゴミ拾いとは違う活動を模索。「『かあちゃん』は家計の要でもあるので、消費行動から環境問題に取り組めないか」と毎年9月にみなきたウォークで開催されている「子育て地蔵まつり」に共催するかたちで、「みんなのバザ―ル」を開催。バザールには、環境に配慮した製品や無農薬の食材などを扱う店や団体に出展を呼び掛け、持続可能な消費行動の啓発も始めた。昨年は市内を中心に約20店が軒を連ねるなど、動きは拡大している。

 一方で、ごみ拾いに参加するのはハードルが高い、でも活動に参加したいという『かあちゃん』を対象に、「おかずクラブ」を開催。会費を集め毎月第3水曜の午前中に参加家族分の「作り置きのおかず」を用意する活動を行っている。これは「子育てに忙しい『かあちゃん』にとっては、夕飯の献立を考える時間もない。『作り置きがある』と考えるだけで、時間と心に余裕ができ、子育てにも良い影響が出るはず」という母親らしい目線から始まっている。

 これらの活動は、子どもの不登校で悩む保護者との連携にも派生。不登校の子どもたちが安心して過ごせる「大人の活動拠点」を全国に作ろうと活動する「トーキョーコーヒー」の活動に参加。都筑区の拠点として登録し、不登校で悩む保護者との連携にもつなげている。

  ※  ※  ※

 「かあちゃんず」は6月14日(土)、センター南で開催される「こどもみらいフェスティバル」の「あそびのマルシェ」に参加。子どもたちが絵を描いた米袋を使い、エコバッグを作るワークショップを行い、楽しくリサイクルを学ぶ機会を提供する。

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