都筑区 社会
公開日:2026.04.23
無量寺住職・豊田さん 歴史から読み解く防災
今後30年以内に発生する確率が70〜80%と示唆されている「南海トラフ地震」や「首都直下地震」。都筑区内でも、最大震度5強クラスの揺れが予測される地域があり、発生時の「自助・共助」の重要性が改めて呼び掛けられている。
佐江戸町の高野山真言宗無量寺の住職で、防災士の資格を持つ豊田眞彰さんは「地域の歴史」から災害リスクを独自に研究している。
豊田さんは高校生の頃から「大の歴史好き」で、地理・歴史の教員免許を取得したほど。そんな豊田さんは1995年、阪神・淡路大震災で被災。その経験から防災の重要性を痛感した。以降「災害から人の命を守る手助けを」と東日本大震災や熊本地震の被災地支援に携わり、22年に防災士の資格を取得した。
「地盤強度に差がある」
支援活動を続ける中で「地域の歴史から災害リスクを知ることができるのではないか」と思い至った豊田さん。町内会の資料や地元住民への聞き取りをもとに、地域を災害から守る活路を探った。
豊田さんは、室町時代や江戸時代の佐江戸・加賀原周辺の古地図など、さまざまな資料をもとに地盤を研究。「河川の流路や居住地の位置、地名の由来などを調べるうちに、歴史的背景から地盤の強弱に差があることが分かった」と話す。
佐江戸町の宮原農業専用地区や都田西小学校周辺では弥生時代の住居跡が発見されており、同寺付近でも弥生時代のものと見られる土器が見つかっている。豊田さんは「遺跡や城跡など、古くから人々の居住地であった場所は地盤が強いことが多い」と分析。一方で「かつての鶴見川と恩田川の合流地点、現在の緑区青砥町付近では頻繁に氾濫が起きていた。その水がたまり、池ができる地域であったことが『池辺町(いこのべちょう)』の地名の由来(諸説あり)とされる。そのため、池辺町周辺は地盤が比較的弱く、液状化などの恐れもある」と警鐘を鳴らす。
豊田さんは「都筑区は災害に強い街だと言われているが、危険な箇所もあるので、備えは必要。まずは家族と避難場所を決めるところから実践してもらいたい」と呼びかけている。
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