2016年夏から営業を休止している本牧市民プール=中区本牧元町46の1=が23年夏に営業再開することが決定した。再整備事業の落札者は馬淵建設=南区=を中心とするグループ。
同プールの再整備は、民間のノウハウを活用するPFI事業として実施。20年7月に一般競争入札方式で入札を公告し、11月に1グループから入札と提案書提出があった。市は外部有識者で構成される委員会で提案内容を審査し、馬淵建設が統括責任者となるグループを落札者に決定した。落札額は約26億円。
漏水で休止
同プールは砂浜の埋立てに伴い、海水浴場の代替の意味も含めて1969年に整備。40年以上、市民に親しまれてきたが、2015年11月に漏水が判明。16年6月に調査を行ったが原因の特定に至らず、それ以降、営業を休止している。市は再整備を検討し、当初、22年夏の営業再開を目指して19年に入札を行ったが、落札者が決まらなかった。
キャンプ場も
馬淵建設などの提案内容は、敷地面積約2万1300平方メートル。流水プール、ウォータースライダーを常設し、アトラクションプールや幼児用プールなどを仮設する。1階建ての管理棟を設け、駐車場は165台。ほかにも丘陵地沿いにはバーベキューなどができる約1700平方メートルのキャンプ場も開設する。
営業再開が決まったことに対し、プールそばに住む男性(55)は「プールに行った思い出はたくさんある。オフシーズンにはローラースケートなどもできた。復活して、またみんなで楽しめる場所になれば」と期待していた。
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