白根小学校地域防災拠点(稲垣紀一運営委員長)で7月10日、災害時下水直結式仮設トイレ(通称・災害用ハマッコトイレ)」の組立・注水訓練が行われた。
横浜市は現在、地域防災拠点などに仮設トイレ用の下水道管を設置し、順次仮設トイレの整備を進めている。同拠点では昨年8月に整備が完了。10月に運営委員らが説明を受けた後、今回が初の実践的な訓練となった。
当日は運営委員や市環境創造局職員ら約50人が参加。備蓄倉庫からトイレを運搬し、5基のうち車いす用を含む3基を組み立てた。汚物を流すための水は設置場所から約100m先にあるプールから汲み上げるため、ポンプや給水パイプを接続。市職員から発電機を使用する際の注意などを聞き、送水が無事に行われると参加者からは安堵の声があがった。
「食事は多少我慢できるがトイレは半日が限界。一番頭を悩ませたのは汚物処理の問題だった」と稲垣運営委員長。ハマッコトイレは500回使用ごとに注水して汚物を下水道に流す仕組みで、「拠点の精神的な負担や労力が軽減される」と喜んだ。
一方で、1基あたり40kgの重さがあるトイレの運搬や車いす利用者が介助者とトイレに入る際の入り方などの課題もみえた。稲垣委員長は、「今回はスムーズにできたが時々やらなければ忘れてしまう。有効かつ衛生的に使うためにも訓練は必要」と話した。
旭区内の地域防災拠点では37カ所のうち19カ所で昨年度までに整備を終えており、今年度は5カ所整備する予定にしている。市全体では現在7割ほどの整備状況で、再来年度までに全ての整備を終える計画だという。
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