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旭区・瀬谷区 社会

公開日:2023.05.04

上瀬谷跡地公園計画
環境への影響を説明
来場者から意見相次ぐ

  • 21日の説明会には50人超が来場した

 旧上瀬谷通信施設の公園整備に関して、横浜市が4月21日、瀬谷公会堂で環境影響評価制度に基づく説明会を実施した。会場には56人が来場。質疑応答では渋滞や土壌汚染の対策を求める意見などが挙がった。

 環境影響評価制度(環境アセスメント)は事業が環境に及ぼす影響を調査・評価をして公表するもの。公表後は意見募集などを通じ対策を検討していく。

 市職員の説明によると、公園の広さは約65ヘクタール。以前の予定より約20ヘクタール拡張された。園内のエリアはサクラ広場や大花壇がある中央、アウトドアや飲食・物販の施設を備えた北、野球場や運動広場を整備する西、日本庭園や体験農園を楽しめる東の4地区。

 着工は2023年度で、国際園芸博覧会(27年)の開催中は工事は一時中断。全面供用開始は43年度の予定だ。職員は工事と施設が生物多様性や湧水の流量、大気質などに与える影響を解説し、対策を講じることで「環境保全目標は達成されるもの」としている。

 また、周辺道路の渋滞については、事業区域を含む周辺エリアの交差点において処理能力の限界を超えておらず、交通に著しい影響を及ぼさないという。混雑対策としては、工事期間中の車両ルート分散化や土日・祝日における走行時間と台数の調整、開園後の園内における5カ所の駐車場整備などが挙げられた。

渋滞や土壌汚染を懸念

 質疑応答では、交通渋滞を心配する声や更なる対策を求める要望などが挙がった。跡地一帯が市の広域避難場所に指定されているため、工事中の対応を確認する質問もあり、職員は「関係部署で協議を進めており、避難先が無くならないようにする」と回答。また、防衛省による19年と20年の調査で跡地の国有地に土壌汚染が見つかったことから、その影響を懸念する声や完全除去を求める意見が相次いだ。

 今回公表された評価結果の縦欄と意見書提出は5月8日(月)まで(土日・祝日除く)。縦覧場所は旭区区政推進課広報相談係など。会場での説明内容と同様の動画も8日午後5時まで市HP(ホームページ)で公開されている。

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