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公開日:2024.02.15

今宿小6年3組
「地域盛り上げたい」
洋菓子店と新作開発

  • 渡邊さん(前列右端)と自分たちで焼いたクッキーを手にする児童

  • (左上から時計回りに)リンゴの皮、卵の殻、国産みかん、イチゴのヘタを粉末にしたもの

  • 児童が描いた手作りのチラシ

 今宿小学校=今宿東町829=の6年3組が、地元の洋菓子店とのコラボレーションで新商品を開発。2月19日(月)から期間限定で販売する。ケーキには「地域を盛り上げたい」という児童らの思いが込められている。

SDGs取り入れ

 新商品開発のきっかけは、新年度が始まった早々の道徳の授業で「地域の文化」について学んだこと。児童らは「学習を生かし、地域を盛り上げるには」と考える中、総合の学習で、「ケーキの新メニューを開発して、販売してみては」と話を発展させた。

 ケーキ作成のため、地元の洋菓子店「コムレフルール」=今宿東町715の1=にコラボレーションを依頼。社会科見学などで、同校と交流のあった同店のオーナーシェフ・渡邊華織さんが快諾。6月末からケーキ作成のプロジェクトがスタートした。

 レシピは児童らが考案。渡邊さんのアドバイスを受けながら、「どんなケーキがいいか」を検討した。

 例えばケーキの上に乗せるフルーツには、地域の人や今宿小、中学校でインタビューをし、「いちご」に決めた。また6年生の学年目標が「楓(花言葉が「美しい変化」「大切な思い出」などから決定)」であることから、メイプルシロップのムースを使用。さらにフルーツ同様、ケーキの上に乗せるクッキーを楓の形にするなどアイデアを出し合った。

 社会科で学習したSDGsの観点も取り入れた。

 ケーキの土台と上に添えるクッキーの生地には、卵の殻やイチゴのヘタ、乾燥させたリンゴや国産みかんの皮を粉末状にしたものを混ぜあわせて使用。最終的にレシピは1月末に完成した。新商品の名前は「しあわせのメイプルケーキ〜3Mの気持ちをこめて〜」。3Mは「めっちゃSDGs」「盛り上げる」「メイプル」の頭文字のこと。

クッキーは児童作

 2月に入り、児童らは交代で渡邊さんの店を訪れ、クッキー作りを手伝っている。9日にクラスの仲間と同店を訪れ、クッキー作りを行った三橋咲希さんは「いよいよだなぁ」と緊張と喜びを隠せない様子。3組は「給食を余らせない」をクラス目標にしているが、「食品ロスを出さないよう工夫しながらのケーキ作りは大変」とプロの工夫に目を丸くした。

 児童らが開発したケーキは29日まで販売される(21、28日は店休日)。開店時間は午前11時から午後7時。期間中は児童たちは、交代で店頭に立ち、販売を手伝う。担任教諭の齊藤有輝さんは「プロの人と接することで、努力の大事さや粘り強さを吸収してほしい」と期待を込めた。

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